障害福祉 人権と表裏一体
2022年01月15日(土)
朝日新聞で良い記事を見つけました。
タイトルに「障害福祉 人権と表裏一体」とあります。
14日の朝日新聞です。
「鴻沼福祉会」常務理事斎藤なを子さんからの聞取りを、森本美紀記者が記事にしたものです。
政府は、ケア労働者の賃金引き上げを行いましたが、斎藤さんは低すぎると指摘しています。
そして、「障害福祉職員の労働条件の問題は、障害のある人の人権の水準とコインの裏表です」と指摘しているのです。ズシンとくる言葉であります。私そのものは理念的には分っているつもりでしたが、現場で関わっている方の発言ですので、重いものがあります。
さてはて、「聞くのが力」などと宣うておられる御仁がこのことをどのように受け止めるのか?→「聞き流すのが力」と揶揄する人もいますので、本当に聞く力があるのかが問われることになります。「聞く力」があれば、もっと処遇を充実する手を直ちに打つハズであります。
「さてはてⅡ」です。サブタイトルで「低い処遇=障害者を尊重しない社会」とあります。斎藤さんは「社会」という言葉を使っていません。なのに記者は「社会」という言葉を使っています。これ意図的だと思うんですよね。私は問題の所在を希薄化するな!と言いたいです。
そもそも新聞の記事って、話した内容を要約して書くことはやむを得ないとして、言っていないことを言うな!ちゅうのです。
斎藤さんは、「今のような処遇で良しとしてきたのは政治や行政の責任です」と指摘しているのです。それがなんで「社会」ってなるの?→この記者さん、僭越ながらレベルが低いであります。
そりゃ、政治の責任って回り回って社会の責任ってことになりますが、それならそれで解説するベキでしょう。→政治って政治家が行いますが、それは選挙で国民が選びます。したがって政治の責任って最終的には国民つまり社会が負うことになります、ってな具合でしょうか・・。
私は今、精神障がい者の医療費助成に関わって、活動しています。広島県のある市が他の市町は全て4月から助成を実施しているのに、「ある市」のみ10か月遅れの対応をしているのです。ある市の担当者にそのことを指摘しても何ら反省するそぶりさえありません。行政職員の責任も重いであります。その根源には、情報の隠蔽体質があるような気がします。私が関係文書の開示請求をしたのですが、肝心な部分は黒塗りであります。この「黒塗り」に「守られて」、恣意的に行政を行っている構図が見えてきます。最終的には社会の責任でありますので、私は今社会に訴える活動をしています。
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