団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

フジコ・ヘミング & 広島交響楽団

2019-05-02 17:38:15 | 音楽

フジコ・ヘミング & 広島交響楽団

2019年5月2日(木)

 フジコ・ヘミングの演奏会のチケットを2枚貰いました。

 従姉がその夫の看護のため、行くことができなくなったからです。

 

 フジコの演奏は2011年6月に聴いたことがあります。

https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/029db33f697d2ddf1b3e61bf93a15fa6

 

 その後、TVの演奏で観たことがあるのですが、技術の衰えが激しくて、もう二度と演奏会へ行くことはないと思っていました。

 

 

 第1部でアンコールとして、モーツァルトのトルコ行進曲と、リストのラ・カンパネルラがありました。

 第2部で、モーツアルトの40番の第1楽章だけがありました。私ゃ、率直に言って聞く気になれませんでした。やらない方がマシであります。

 

 

 

 演奏会というより、フジコファンのための興業でありますな。

 率直に言って、技術レヴェルは学芸会並であります。しかし、フジコファンには次元を超えたものとなっているのでありましょう。観客の約7割が女性、1階席は満席、2階席は三分の一程度でしたので、1700人程度の集客と思います。

 ただ、不思議とショパンのポロネーズ「英雄」には感動いたしました。満身創痍の兵士が気力だけ軒昂な様が、フジコのテクニックの衰えと重なり合って思えたのです。

 

 もう少し、技術的な衰えを記しますと、ミスタッチは勿論でありますが、テンポとリズムが狂うのは当然として、音色も歯切れが悪くどんより感じになります。勿論ダイナミックな音なんて出せません。

 

 ただ、モーツアルトのピアノ協奏曲はそんなに破綻がありませんでした。余りテクニックを使う曲でもないということがありますが、やはりその曲の持っている音楽性がカバーするのだと思います。

 

 不思議な光景2題

①フジコは、独力では歩くことができません。歩行器を使って出てきました。と言っても、その姿を見られるのが苦痛なのか、照明を全部落として出てきたんです。ただ、少し残っている照明により、シルエットで見えるんですね、その姿が。

②ピアノ協奏曲の時、譜めくりが出てきたのですが、フジコの後ろの椅子に座って楽譜を繰っているだけで、フジコからは当然見えません。何か忘れた時にサッと楽譜を示す用意をしていたんでありますな。でも完全暗譜でありました。年齢を考えると大したもんであります。

 

 一つだけ、フジコの名誉のために言っておきますが、カンパネルラは良く弾く曲だけに破綻は少なかったです。年齢を考えると大したものであります。

 フジコは多才であります。

 

 

 私たちが座った席です。1階の前から3列目で、左端から4席目でした。

 

 従姉は、ネットで買ったようであります。9000円×2枚でありました。

 

 車で行ったのですが、駐車料が何と200円也! 付近の相場は3時間で900円です。ホールを出て家に着くのが約30分ですので、ロケーションも良く、満足な演奏会でありました。

 

 

 

 


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