子どもだまし
2014年5月17日(土)
「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたち。彼らが乗る米国の船をいま私たちは守ることができない」「この議論は、国民の皆さま一人ひとりに関わる現実的な問題であります」
これは、安倍首相が集団的自衛権が必要とする理屈として持ち出した事例です。
確かに、この「事例」のような場合、日本人なら誰しも日本として何とかしないといけないと思うでしょう。しかし、私は、これは子供だまし(子供をだますような見えすいたつくりごと)と思います。
さる国NKがある国SKと開戦しました。SKと同盟国にあるアメリカが軍事同盟に基づき戦闘態勢を整えるべく戦地周辺に海軍を配備しました。と同時に日本国が在SKの邦人脱出をアメリカ海軍に要請し、アメリカの巡洋艦は邦人100人を乗せて日本へ向けて出発しました。自衛隊艦船も非常時に備えてその巡洋艦と同行しました。(ここまでは安倍首相の想定と同じです。)
NKは、その行動は邦人搬送を目的としているのですが、重要な軍事的戦略を持つものと誤認し、戦闘機で攻撃をしかけてきました。アメリカ艦隊は当然それに反撃し、同行していた日本の自衛隊も「邦人を助けるためには必要」と判断し、その戦闘に加わりました。(ここが安倍首相が言いたいところです。)
当然というか必然というか、そのような状況になれば、NKは日本が自国に対して宣戦布告したものと見なし、日本そのものを攻撃の対象にすることになるでしょう。
そして、ミサイルを福井県の原発目がけて発射することが考えられます。
私が想定した事例は、非常に粗雑なものであることは十分自覚しています。ただ問題は、どんなキッカケでも国家間の戦争になることがあることを言いたいのです。安倍首相が冒頭のような「事例」を想定するならその後に起こるであろうことを含めて説明する必要があるでしょう。それがないので、私はここに安倍首相の「子どもだまし」があると思うのです。
ヤ倍ー(「やばい」が訛りました。)首相です。
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