学年だより「次から次へと」
文化祭、お疲れ様でした。
一昨日話したとおり、これからの皆さんに必要なのは、つべこべ言わずに大量にやることだ。
「実は、夏休み中もそんなにはやれなかったのです … 」と内心後悔している人もいるだろう。
しかし、まだ手遅れではない。
今のレベルの勉強のほとんどは、情報処理能力が問われている。
正しい方法で量をこなせば、かならず処理能力はあがる。
ただし結果が出るのは、しばらく時間が経ったあとなので、そこまでがまんしてやり続けなければならない。
夏休み中に相当頑張れた実感のある人は、その成果は秋以降に形になってくるだろう。
今から積み上げていったことが結果となってあふれ出すのは、センター試験当日かもしれない。
しかし、貯め続ければ必ずあふれる日はくる。
自分には才能がないのではないか、能力が足りないのではないかと思い悩む人を見かけたり、相談を受けたりすることはたしかにある。
よくよく話を聞いてみると、たんに量が足りてない場合か、もしくはやり方に問題がある場合かの2パターンがほとんどだ。
さらに言えば圧倒的に前者が多い。
「それ」に取り組み初めた日のことを思い出してみるといい。
高校にはいってから初めた人の多い部活、たとえばラグビー、アメフト、少林寺、ウエイト、吹奏楽、マンドリン … 。
それを初めた日、現時点の自分をイメージしているだろうか。
ほとんどの人は、それほど明確なイメージをもたないまま、なんとなくはじめて、いつのまにかのめり込んでいたというのが正直なところではないのか。
まったくゼロからスタートして、全国優勝レベルに達した人もいる。
ウェイト部の安中君にいたっては高校日本記録までぬりかえてしまった(おめでとう!)ではないか。
自分の可能性を、たんにやりたりないぐらいで埋もれさせてはいけない。
たかが勉強だ。
大学受験でいえば、国内最難関とされる東大にしても、一年に3000人以上合格する。
私学の雄、早稲田大学は、昨年度入試で全学部あわせて17000人の合格者を出している。
たとえば、夏の甲子園で出場しベンチ入りできる882人(49校×18人)の枠に比べていかに広いことか。
その甲子園枠に肉薄した選手が何人もいるこの学年のみんなにとって、大学入試ぐらい余裕ではないか。
結果がどうなるか、いつ出るのか、出なかったらどうしようかなどと、悩んでいるいる暇はない。
ひとつひとつの結果を待たずに、次から次へとやっていこう。