水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

日本フィルハーモニー交響楽団サンデーコンサート

2019年10月06日 | 演奏会・映画など
 東京芸術劇場で、山田和樹指揮の日本フィル公演。
 シベリウス「フィンランディア」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」、ベートーベン「運命」。
 名曲鑑賞会のようなプログラムは楽しかった。
 いい演奏で、しかも生で聴くと、なるほど名曲というしかないなというのが、しみじみとわかる。
 同じレベルの新作を作り上げるのは難しいだろうなあ。
 あと、やはり指揮者の存在は大きい。
 見てるだけでも、こんなにわくわくさせられる方はいない。
 どうこう言えるほどの回数を聴いてないが、日フィルさんが、こんなに若々しくはじけてくださるなんて、とそれっぽい感想を思い浮かべてしまった。
 そして、ピアノの岡田奏さん。ひきこまれた。
 情念に支えられたたぐいまれな技術と艶のある音。
 「蜜蜂と遠雷」の栄伝あやさんが大きくなったら、こんな風に成長するにちがいない。
 演奏中に虚空を見上げ、われわれが見えないものを見ていた。そして何かがおりていた。
 クラシックの演奏会で、居眠りゼロ、全曲号泣だったのはめずらしい。

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