水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

無敵の独学術(3)

2021年08月12日 | 学年だよりなど
1学年だより「無敵の独学術(3)」


 学び方を学ぶことによって、独学できる内容がどんどん増えてくる。
 将来、独学でいろんなことを身に付けていくために大学での学びがあり、その基礎を習い、学ぶ習慣を身に付けようとしているのが、今の時期だ。
 自分で検索する技術、相手の言っていることを読み取る技術を身に付け、自分でトレーニングを積んでいく。


~ 残酷な現実を言うと、思考のプロセスをもっていない人は、社会に出ても「人に使われる仕事」にしか就くことができません。そういった仕事は給料が安いうえに、理不尽にコキ使われたりします。英語で言うところの「ブルシット・ジョブ(=クソどうでもいい仕事)」をやりたくなければ、自分のアタマで思考する能力は必須なのです。
 そして、その思考のプロセス、つまりアタマの使い方こそ、学校で学んでおくべきことなのです。 (ひろゆき『無敵の独学術』宝島社) ~


 もっと現実的な話もある。
 将来、日本を離れて外国で活躍したいと考えている人もいるだろう。
 日本以上に、大学を出ているのといないとで、職業選択に大きな差があるようだ。
 外国で頭を使った仕事につきたいなら、最低でも大学は出ていないと厳しいのが現実だ。
「無理に大学に行く必要などない」という人もいる。
 それは、もちろん正しい。行くのも行かないのも自由だ。
 藤井聡太棋士ほどの頭をもっているなら、高校さえ行く必要はない。
 大谷選手ほどの力があれば、大学に通う時間はもったいない。
 そこまででもないけど、自分は他の人とはちがう、自由に好きなことだけをやっていける人間だとの自負をもつなら、どんどん世の中に出ていけばいい。
 しかし、こうして川越東で学んでいる状態である以上、少しでも入るのが難しい大学に行けるなら行っておいた方が、自分のやりたいことに近づける可能性は高くなるはずだ。


~ 繰り返しになりますが、最低限の学力抜きに独学に取り組むのは無謀ですし、時間や労力が無駄になる可能性がきわめて高いです。そして、最低限の学力をもたないまま社会に飛び出すと、「学歴なんて不要」「一発逆転で得する方法」などという、世の中に蔓(まん)延(えん)する無責任な言論やウソに足をすくわれやすくなります。どんな状況であっても欠かせない武器になるのは、自分の身についた「基礎学力」。その力を身につけるためにも、まずは学校でしっかりと最低限の学力である検索力や読解力を身につけてください。 ~


 まずは、今やるべきことをやり、学び方を身に付けていこう。
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