折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

バラ ~ 影のさやけさ ~

2009年09月11日 22時56分05秒 | 白露
                  □ クレア・オースチン
            (Claire Austin S 2007 D.Austin England)
          朝日を透かして秋のバラ、まるで秋の夜半の月のよう。

       
                                (2009年9月9日)

       
                                (2009年9月8日)

  
  (una poesia di oggi)

     木のまよりもりくる月の影見れば 心づくしの秋は来にけり

                          よみ人しらず  (古今集)

                        ※ 心づくし  気をもませる

◇ 心身ともにややタフな一週間が過ぎて行きました。
  昨日、今日と、明け方の気温が18~19度、九州の秋は朝に現れてきした。
  明日はぐずつき気味の予報、日照がないだけ日中も涼しくなるのでしょうか。
  日いちにちと、秋は着実に足取りを高めているようです。

      

     
               □ 夏色、それとも秋色…?

  
  (una poesia di oggi)

     薄霧のまがきの花の朝じめり 秋は夕べとたれかいひけむ

                          藤原清輔  (新古今集)

     秋は夕暮
     夕日のさして山の端いと近うなりたるに
     烏の寝どころへ行くとて
     三つ四つ二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり

                          清少納言  (枕草子 第一段)

                       ※ 朝も夕べもどちらもいいじゃないですか。

◇ けさはレモン・イエローのバラに、目が一層くぎ付けになりました。
  夏が過ぎ、バラのほとんどが過ぎ去り、遅れて来た三番花に心洗われました。
  花はめっきり少なくなっても、秋への橋渡しの色が毎日どこかで見られます。
  空も雲も日中の乾いた空気も、吹き渡る秋の風に主役が移ったお陰のようです。

             
                 □ パット・オースチン
           (Pat Austin S 1995 D.Austin England)

     
               □ ジャック・カルティエ
       (Jacques Cartier P 1868 Moreau-Robert France)

     
              □ イングリッシュ・ヘリテージ
         (English Heritage S 1984 D.Austin England)

     
                □ フォールスタッフ
           (Falstaff S 1999 D.Austin England)
         夏の間、葉っぱを全部落としてシュートのみ。
          ようやく復活して、新芽が動き出しました。

     
         □ エブリン(Evelyn S 1991 D.Austin England)
              こちらも相当気を揉みましたが、
             向かって右側、蕾が見えています。
                心配した分、一足先に、
            秋の返り咲きを見せてもらえるようです。

  
  (una poesia di oggi)

     身にちかく秋や来ぬらん見るまゝに 青葉の山も移ろひにけり

                          紫上  (源氏物語「若菜上」)

  
コメント (2)
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