折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

一番心配したバラ

2009年09月13日 15時31分31秒 | 白露
           □ エブリン (Evelyn S 1991 D.Austin England)

◇ 「涼しくなりましたね」 人と会う度に定番のご挨拶が交わされます。
  この夏、猛暑の記憶はあまりなくても、蒸し暑さからの解放は格別うれしいもの。
  そして春から夏にかけて心配したバラが、ここに来てようやく復活の気配です。
  けさ、ソフト・アプリコットの花の色に、まずは救われた心地がしました。

    
       (2009年9月12日)          (今日 9月13日)

◇ 春の一番花の開花は認められても、すぐ側のパット・オースチンがとても元気。
  だから花壇のコーナーであまりにひっそり過ぎる様に、気持ちは揺れてました。
  葉っぱを落とすのも早くて、これじゃ光合成で株が育つのも無理じゃないかと…。
  これがエブリンのこの株の流儀なんでしょう、黙って見守ることに決めました。

     
                 □ パット・オースチン
           (Pat Austin S 1995 D.Austin England)
             今日、もう一輪開花が増えました。
             こちらは休みを知らないバラです。

    
       □ エブリンの辺りには、いつの間にかパンダスミレ。
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バラ ~ お昼は、海辺の町で ~

2009年09月12日 20時55分55秒 | 白露
                   □ ジャック・カルティエ
          (Jacques Cartier P 1868 Moreau-Robert France)
                リビングから手に届くところのバラ。
              その向こうの花壇に、パット・オースチン。
                こちらは今は葉を落としています。

◇ 疲れを癒す週末は、午後からにわか雨、少し肌寒く感じる一日でした。
  夏剪定の最終の機会、蕾を残して花を咲かせたいくつかを剪定しました。
  これで剪定はほぼすべて完了、約1か月半後の深みのある秋の色を期待します。
  この一ケ月は、オレンジやイエローの豊かな温かみのある色がとみに新鮮でした。

     
                □ パット・オースチン
          (Pat Austin S 1995 D.Austin England)

◇ 50km南の町に海鮮の美味しいお店、そう職場の同僚に教えていただきました。
  食べることなら待ったなし、さっそくそのためだけに小ドライブです。
  大分県佐伯市(さいき)、魚の美味しい大分でも飛び切りのところ、漁港の町。
  「超」がつく新鮮な魚、落ち着いた器、調度品、休日の午後はこうでなければ…。

      
          □ 旬鮮丼御膳 (左の丼が入り切りません)

     
                  □ テーブル横

     
                 □ デザートとか…。 

    

     
      □ お店 (見ればわかりますね、一段と短足に…嘆息)

     
             □ そして、向かいは港、海。。。


  
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バラ ~ 影のさやけさ ~

2009年09月11日 22時56分05秒 | 白露
                  □ クレア・オースチン
            (Claire Austin S 2007 D.Austin England)
          朝日を透かして秋のバラ、まるで秋の夜半の月のよう。

       
                                (2009年9月9日)

       
                                (2009年9月8日)

  
  (una poesia di oggi)

     木のまよりもりくる月の影見れば 心づくしの秋は来にけり

                          よみ人しらず  (古今集)

                        ※ 心づくし  気をもませる

◇ 心身ともにややタフな一週間が過ぎて行きました。
  昨日、今日と、明け方の気温が18~19度、九州の秋は朝に現れてきした。
  明日はぐずつき気味の予報、日照がないだけ日中も涼しくなるのでしょうか。
  日いちにちと、秋は着実に足取りを高めているようです。

      

     
               □ 夏色、それとも秋色…?

  
  (una poesia di oggi)

     薄霧のまがきの花の朝じめり 秋は夕べとたれかいひけむ

                          藤原清輔  (新古今集)

     秋は夕暮
     夕日のさして山の端いと近うなりたるに
     烏の寝どころへ行くとて
     三つ四つ二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり

                          清少納言  (枕草子 第一段)

                       ※ 朝も夕べもどちらもいいじゃないですか。

◇ けさはレモン・イエローのバラに、目が一層くぎ付けになりました。
  夏が過ぎ、バラのほとんどが過ぎ去り、遅れて来た三番花に心洗われました。
  花はめっきり少なくなっても、秋への橋渡しの色が毎日どこかで見られます。
  空も雲も日中の乾いた空気も、吹き渡る秋の風に主役が移ったお陰のようです。

             
                 □ パット・オースチン
           (Pat Austin S 1995 D.Austin England)

     
               □ ジャック・カルティエ
       (Jacques Cartier P 1868 Moreau-Robert France)

     
              □ イングリッシュ・ヘリテージ
         (English Heritage S 1984 D.Austin England)

     
                □ フォールスタッフ
           (Falstaff S 1999 D.Austin England)
         夏の間、葉っぱを全部落としてシュートのみ。
          ようやく復活して、新芽が動き出しました。

     
         □ エブリン(Evelyn S 1991 D.Austin England)
              こちらも相当気を揉みましたが、
             向かって右側、蕾が見えています。
                心配した分、一足先に、
            秋の返り咲きを見せてもらえるようです。

  
  (una poesia di oggi)

     身にちかく秋や来ぬらん見るまゝに 青葉の山も移ろひにけり

                          紫上  (源氏物語「若菜上」)

  
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風立ちぬ ~ こちらも趣味の文学と歌と ~

2009年09月07日 00時01分00秒 | 白露
                   □ エグランタイン
             (Eglantyne S 1994 D.Austin England)
              タイトルのイメージに合うかなあと…。

◇ 「風立ちぬ」 まず歌の方の思い出から…。
  1981年、デビュー2年目の松田聖子さんのヒット曲、最初聴いたとき、オヤッ!?
  ご贔屓でもなかったのですが、「青い珊瑚礁」などと比べて、曲想が一変。
  聴いていて、この歌手は本格的な上昇気流に乗ったのかも…そう感じてました。

     
                □ パット・オースチン
          (Pat Austin S 1995 D.Austin England)
        リビングの外に目をやると、こっちを向いてます。

◇ 5日土曜日付朝日新聞「be on Saturday」の連載「うたの旅人」はその「風立ちぬ」
  28年前に、ぼんやりと感じていたことに明快な回答を与えてくれました。
  「ただのアイドルではすぐに飽きられる」→「センスを磨いて」→「新たな魅力を」
  当然この新曲を転機とするように、いろんな「しかけ」がなされたわけです。

     
                □ ザ・ダーク・レディ
         (The Dark Lady S 1991 D.Austin England)
         デジカメでは、肝心な色が飛んでいるみたい。
                  秋色ですが…。

◇ 「風立ちぬ」のねらいは「文学少女的な、知的なイメージ」だったそうです。
  そのイメージに当時の私が反応したとは考えにくいのですが「おやっ!?」くらいは…。
  デビュー以来の「アップテンポの曲」→それが「ミディアム調」(白いパラソル)
  そして「バラード調」(風立ちぬ)へと、曲想が変化して行きました。
  私の「おやっ!?」とともに「普通のアイドル」から一気に脱皮していったのです。

           草の葉にくちづけて
           忘れたい 忘れない あなたの笑顔
           想い出に眼を伏せて
           夏から秋への不思議な旅です

                   (風立ちぬ 松本隆:作詞 大瀧詠一:作曲)
                 ※ 大瀧詠一さんはお気に入りのミュージシャン

     
                 □ マリア・カラス
         (Maria Callas HT 1965 Meilland France)
         今秋、シーズン終了後、お嫁に出す予定です。

◇ 文学の「風立ちぬ」の方は、申すまでもなく堀辰雄(1904-53)の代表作(1933)です。
  「風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実態を捉えた」とは解説の冒頭。
  それよりも心に沁み渡った「何か」を自分なりに感じられたら、それでよしと。
  高校二年生のときに初めて買った「新潮文庫」の一冊、それ以来の愛読書です。

     
               □ クレア・オースチン
         (Claire Austin S 2007 D.Austin England)
        つるバラらしく、ヒョロッと伸びた先に無造作に。
 
             
       □ 「風立ちぬ いざ生きめやも」(ポール・ヴァレリー)
          昔買った文庫本とは、カバーの挿画が違います。

◇ まだ十代の私は、この小説の舞台になった軽井沢に漠然とした憧れを憶えました。
  軽井沢は若い頃一度訪れたきりで、いつでも行けるがいつでもでなくなって…。
  いずれ信州のイメージ・スポットを、ゆっくりじっくり巡りたいと思います。
  その軽井沢は「夏から秋への不思議な旅」 それこそお似合いかもしれません。

      
                 □ ドミニク・ロワゾー
          (Dominique Loiseau S 2003 Derbard France)
               夏剪定をやり残した部分です。

     (閑話休題)
 
             
          □ 一番安価なウォークマンを買いました。
            短期集中の語学用(公式発表!?)です。
            ただ、何だか訳もなくうれしくなって、
            ユーミン(荒井由実)の曲を真っ先に…。
            英語+αも、ちゃんとやります。

  
 

  
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バラ ~ 秋の味覚とともに ~

2009年09月04日 21時05分30秒 | 処暑
                    □ クレア・オースチン
             (Claire Austin S 2007 D.Austin England)
             朝、レモン・イエローで静かに咲いていました。

     
          □ 夕方、クリーミー・ホワイト、一層静かに。

◇ 冷房の効いた室内から外を眺めたら、十分すぎるほど秋近しの青空。
  その戸外に出ると、日中は蒸し暑く感じる一日、最高気温31℃。
  「朝撮れ」のバラ、かわり映えしないですが、今シーズンのお気に入り。
  レモン・イエローのつるバラを大事に育てて、来シーズンアーチ仕立てです。

     
              □ シャルロット・オースチン
         (Charlotte Austin S 1993 D.Austin England)
        クレア・オースチンの向こう、イエローのカップ咲き。

               ♪ 人はみな心の岸辺に 手放したくない花がある

     
                 □ レディ・ヒリンドン
       (Lady Hillingdon T 1910 Lowe & Shawyer England)

               ♪ それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる一輪花

     
                □ スカボロ・フェア
        (Scarborough Fair S 2004 D.Austin England)

               ♪ 花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる

     
                  □ エグランタイン
           (Eglantyne S 2004 D.Austin England)

               ♪ 嵐吹く風に打たれても やまない雨はないはずと
                                     (コブクロ 桜)

◇ さてさて、秋の味覚が偶然に二種類そろいました。
  一つは青い国、四国は徳島の特産の「すだち」
  もう一つは、ご当地九州は大分特産の「カボス」
  それぞれに特色のある味わい、食卓にいち早く秋の訪れを感じさせる味覚です。

     
       □ とても繊細な香り、味わい「すだち」(徳島市渋野)
         みずみずしく、酸味爽やか「カボス」(大分県臼杵市)
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バラ ~ いつの間にか、彩りは秋 ~

2009年09月02日 21時21分01秒 | 処暑
               □ ウィリアム・シェイクスピア2000
         (William Shakespeare 2000 S 2000 D.Austin England)
              さすがに大きさは中輪で咲きましたが、
           いつも玄関先で目を引く、味わいのあるバラです。

◇ 9月に入って、朝の空気により一層の涼しさが加わってきました。
  先週末のバラの夏剪定では、その時点で充実していた蕾をいくつか残しました。
  夏剪定の数日の遅れが、秋深まる頃のバラの彩りに影響を与えても関知しません。
  それよりも姿は夏のバラでも、まぎれもない秋の気配が漂う花の色に惹かれます。

     
               □ スカボロ・フェア
        (Scarborough Fair S 2004 D.Austin England)
             このバラの柔らかな彩りに、
             秋の返り咲きの姿を重ねます。

     
                □ エグランタイン
          (Eglantyne S 1994 D.Austin England)
           これは昨日(2009年9月1日)の様子。
          春のふわふわ感は影をひそめていますが、
          彩りはますます柔らかい感じがあります。

◇ シーズン前半の名残の蕾と思って剪定せずに残したのに、もう秋の予行演習。
  バラの花びらは、それほど秋の風を敏感に嗅ぎ取るもののようです。
  これから一休みの庭は、コンサート直後のパイプ椅子だけの舞台の静けさの中。
  メンデルスゾーンの交響曲「イタリア」の色彩感覚豊かな花の余韻が残っています。

     
               □ レディ・オブ・メギンチ
        (Lady of Megginch S 2005 D.Austin England)
           深いローズ・ピンクのシックな彩りに、
           秋の返り咲きへの期待が膨らみます。

     
            □ 帰り道、秋の空そのものでした。

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