今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

東海道線で途中下車したい駅

2008年09月01日 | 
今日は関東大震災(1923年)があった防災の日。
私は18キッパーとなって名古屋に帰る。
でも今日の予定は、鈍行でのんびり名古屋に行くだけで、当然急ぐ旅ではない。
東京-名古屋間の18きっぷの旅は、便が多いので、途中下車しても大丈夫。
なのであそこに途中下車しようと思う。

私が途中下車したい駅の第三位は、
道中一番の観光地である、「熱海」
実際、途中下車して、懐しい駅前商店街を散歩して、土産物を買ったりした。

私が途中下車したい駅の第二位は、
道中一番標高が高い、牧ノ原台地上の、「金谷」
島田から大井川を渡って、どんどん登っていく、そのてっぺんの駅。
反対側の菊川からだと、高原風の土地を縫ってトンネルを抜けた所。
大井川鉄道のSLと遭遇できるかも。
実際、途中下車して、付近を散歩した(何もない)。

そして、
私が途中下車したい駅の、輝く第一位は、
相模湾が足下から一面にひろがる、道中ベストの景勝地、「根府川」
今日、ここに初めて途中下車した。

目の前の大海原をじっくり堪能したいといういつもの理由のほか、
今日を記念して釈迦堂に行きたかったから。
実は、関東大震災の時、たまたま根府川駅にあった列車が、地滑りにあって相模湾に転落し、200名近い乗客の死者を出したのだ(この事故だけで大惨事)。
根府川の高い鉄橋は、いまでは防護柵があるが、ひじょうにスリルがある。
鉄橋の付け根にある釈迦堂は、地震前は見上げる高さにあったが、土砂崩れを受けて地震後は、階段を降りた地下になっている。
照明がなく、真っ暗なので、ストロボを焚いて尊顔を拝して合掌。

9月1日の今日だからこそ、震災の被害地でもあり跡が残る根府川に詣でる価値があるわけだ。
無人の駅舎の横に、震災の殉難碑もある(写真)。
ここにも合掌。
ついでに、海にも立寄って、30分ほど後の便に乗った。