今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ラジオの復権

2009年03月04日 | 時事
ラジオ番組を聴かなくなって久しい。
昔は聴いていた受験時代の深夜放送、FM放送のエアチェック、アナウンサーが絶叫する野球や相撲中継。
それらは遠い過去の思い出。
今では、ラジオそのものが災害用の緊急避難袋の中にはいったまま。

だが最近は、ラジオなしで再びラジオ番組を毎日聴いている。
ポッドキャストのダウンロードで。
日々の生活において、徒歩や交通手段による”移動”という時間を省略することはできない。
この時間がもったいない。
乗り物などでは多くの人は携帯をいじくっているが、あれはやりたくない。目にも悪そう。

私はもっぱらiPodでダウンロードしたラジオ番組を聴いている。
定期配信で聴くのは、ニュース解説的な時評から、書評、経済、学者や専門家へのインタビュー、お笑いまで。
テレビよりははるかに知的刺激があり、新聞雑誌より解説が詳しく、言論も奔放。
教養番組も、一方的に語るだけの本やテレビだとすぐ退屈するが、インタビュアーとの対話形式だととてもわかりやすく、ひきこまれ、自分の知らない世界を教えてくれる。
番組1つで新書一冊を読んだに等しい知的効果がある。

中途半端な移動時間には、耳だけを使って情報収集かつ退屈しのぎが気楽でためになる。

音声だけの情報提供って流す方も受ける方大仰な設備がいらず効率がいい。
ただ事後配信なので、実際の番組を編集したものだし、内容も限定されている(著作権にかかわる部分はカット)。
しかしこちらの都合のいい時間にオンオフできるのがなにより便利(iPodだと、中断した箇所から再生できる)。
これって映像メディアのビデオ・オン・デマンドを先取りした形態だ(NHKはすでに有料で実施しているが)。
iPodは、単なるウォークマンの電子版ではなく、CDメディアとラジオメディアに革命的な影響を与えている新しいメディアだ。

ちなみにお気に入りの番組は、小西克哉の「ストリーム」、大竹まことの「大竹紳士交友録」、「ラジオ版学問ノススメ」、「サイエンス・トーク」、「Junk爆笑問題カーボーイ」(ただし人妻枠は食傷気味。2月24日配信の「太田はこれを読んだ」はよかった)など。
残念ながらストリームは3月で終了してしまうそうだ。

毎回楽しみにしていたお気に入り番組が終了してしまうのは、毎回の楽しみが消滅してしまうのだから、ほんと残念で寂しい(テレビ番組ではこういう思いをしたこと最近ない)。
終了した番組で気に入っていたのは、日経ビジネスの「編集長取れたての話」(再開を期待)、いつもここからの「芸能株式市場」(これらはパソコンに保存してたまに聴く)。
英語番組も聴いていたが、ちょっとした英語の言い回し、なんて自分には意味なさそうなのでやめた。