今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

新たな失政

2009年10月03日 | 東京周辺
2016年のオリンピック開催地が、予想通りブラジルのリオに決まった。
都民を差し置いて、強引に立候補した石原知事の面目丸つぶれ。
敗者にむち打つことはしたくないが、一都民(住民票上)として、首長たる者に文句はいいたい。

”都市博”開催を拒否した都民が、一時的なお祭りイベントなんぞ求めていない(もっと地に足がついた都市の整備を期待)のはわかっていたはず。
※大声では言えないが、もっと正直に言うと、東京は、都市の”格”としてニューヨークと同じ世界最高レベルにあるという(幻想的)意識があるため、”国際イベントを必死になって招致したがる都市”レベルに成り下るのはみっともないという感覚がある。
その感覚では、リオやシカゴやマドリードと(いう国際地方都市と)同列になって争う事自体がプライドに傷がつく。

そして、日本で開催するとしたら、一度やった東京ではなく、別の都市にすべきと思うのは日本国民の総意(JOCとの相違)。
福岡が無理なら、名古屋や大阪に再挑戦してもらえばいい(在名の私としては、名古屋イチ押し。名古屋を元気にしたい河村市長、どう?)。
私ほどの年齢の者には、”東京オリンピック”は1964年の思い出で充分。

そして、2008年北京でやったし、次次回の2016年はアジアではなく、初めてとなる南米がいいと思うのは、国際的な流れ。

誰もが理解するこの3重の論理を強引に無視して、150億円もの運動資金を浪費したのは、ひとえに、自らの失政を挽回し、都知事としての自分の歴史的”記念碑”がほしかっただけのことに思えてしまう。
新たな失政が誕生し、むなしさと財政負担だけが残った。