各地で豪雨被害を出した梅雨前線が消滅し、
その後の空は幾重もの厚い雲と青空が交差する戦場跡のようなあわただしさ。
長雨で湿った地表の水蒸気をいっぱい吸ったちぎれ雲のような積雲が
頭上近い所を通り抜けていく。
新幹線で帰京の途、静岡市の南にある久能山(日本平)の丘陵に
笠雲が幾層にもかかっているのを初めて見た。
同じ静岡でも富士の高嶺に笠雲ならわかる。
海沿いのちょっとした丘陵に笠雲がかかるなんて、
地表の空気がちょっと斜面に沿って上昇するだけで、
分厚い雲をつくる高湿状態だったことを示している。
東京で迎えた翌朝は、高い気温と濃い青空(わが”ひぐらし気象台”で今年最高の34.9℃)。
ただし大気中の湿気が多いので、濃い白の積雲(低層)と巻雲(上層)が、
すなわち晴天を象徴する二種の雲たちが、梅雨明けの空を我が物顔に縦横に漂っている。
特に巻雲は、暖湿な大気のせいで、薄い氷晶ではなく、
厚い水滴(氷点下なので正しくは過冷却水)によるものらしく、
つとに濃密で白が濃く、輪郭も明瞭で、しかも思い思いの形をなして、はしゃぎまわっている。

そのあまりに楽しげな姿に、思わず私の顔もほころび、
手していたMINOXのファインダーからのぞいて、シャッターを切った。
ちなみに、写真のような濃密巻雲は、積乱雲の頂上部分の名残りが多いらしい。
その後の空は幾重もの厚い雲と青空が交差する戦場跡のようなあわただしさ。
長雨で湿った地表の水蒸気をいっぱい吸ったちぎれ雲のような積雲が
頭上近い所を通り抜けていく。
新幹線で帰京の途、静岡市の南にある久能山(日本平)の丘陵に
笠雲が幾層にもかかっているのを初めて見た。
同じ静岡でも富士の高嶺に笠雲ならわかる。
海沿いのちょっとした丘陵に笠雲がかかるなんて、
地表の空気がちょっと斜面に沿って上昇するだけで、
分厚い雲をつくる高湿状態だったことを示している。
東京で迎えた翌朝は、高い気温と濃い青空(わが”ひぐらし気象台”で今年最高の34.9℃)。
ただし大気中の湿気が多いので、濃い白の積雲(低層)と巻雲(上層)が、
すなわち晴天を象徴する二種の雲たちが、梅雨明けの空を我が物顔に縦横に漂っている。
特に巻雲は、暖湿な大気のせいで、薄い氷晶ではなく、
厚い水滴(氷点下なので正しくは過冷却水)によるものらしく、
つとに濃密で白が濃く、輪郭も明瞭で、しかも思い思いの形をなして、はしゃぎまわっている。

そのあまりに楽しげな姿に、思わず私の顔もほころび、
手していたMINOXのファインダーからのぞいて、シャッターを切った。
ちなみに、写真のような濃密巻雲は、積乱雲の頂上部分の名残りが多いらしい。