今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

iPadはクラウドコンピューティングのよび水

2010年07月03日 | お仕事
iPadを手にする前は、通勤・帰省・旅行・図書館と、
どこに行くにもMacBook(ノートパソコン)を携帯していた。
もちろん13インチのノートパソコンはそれなりの重量があるし、電源も必要。
でもこのパソコン1台ですべてがこなせるのだから、頑丈なバッグに入れて、
腕の鍛練のつもりで毎日持ち歩いた。

ところが実は、実家にも勤務先の研究室にも別のパソコン(Mac)がある。
能力的には、むしろこれらの方が勝っている。
でも、手もとのMacBookには最新のデータと使用環境があるため、
それらをほとんど使わずに、MacBookを肌身離さず使っていた。

そこにiPadが割り込んできた。
iPadは長い原稿書きには向かないが、授業中の講義ノートに使え、
会議でのメモにも重宝する。
iPodの音楽も全部入る。
なわけでiPadも常に持参するものとなった。

ところが、ノートパソコンにiPadをいつも併せて持ち運ぶのが、
重量的にも情報的にも無駄な気がするのはいうまでもない。

一番身軽なのは、行く先々では既設のパソコンを使い、携帯はiPadだけにすること。
そのために、必要なのが、それらすべてのパソコン・デバイスにおいて、
データがシンクロしていること。
しかも自動的に。
さらにネットが使えない環境でもそれらのデータを使える必要もある。

幸い長年のマカーである私は、
アップル社のサーバーサービスである”MobileMe”のユーザーだった。
年会費が9800円もするが、20GBをサーバー上で使えて、
しかも、パソコン本体にサーバーのフォルダを常駐できて、
ネット環境が無くてもフォルダ内を自由に使える。
そしてうれしいのは、それぞれのパソコン・iPad上で更新したデータは、
ネット環境下でサーバーを経由してすべての自分のパソコン・iPadに常駐フォルダに自動更新される。
すなわち、クラウド・コンピューティングの実現だ。
同様なことはEvernoteやDropboxでもできるが、使える容量が少ないのでパソコン内のデータのほどんどをクラウド化することはできない。

MobileMeのこの機能は以前からあったが、MacBookを常時携帯していた頃は、
こういう使い方をしたいと思わなかったのだ。

iPadの購入によって、MacBookを持ち歩く気がなくなり、
それがクラウド・コンピューティングを実現したことになる。

やはりiPadは情報生活を変える画期的製品だった。