今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ノイズキャンセリングヘッドホンはセミに弱かった

2011年08月24日 | 生活
騒音の中でもボリュームを上げずにすむノイズキャンセリングヘッドホンを愛用している。
今日、図書館を出て、公園の蝉しぐれの中、ヘッドホンをつけ、ノイズキャンセリングのスイッチを入れたら、周囲の雑音を消すはずのヘッドホンからザ・ザ・ザという雑音がする。
これは壊れたかと思ったが、なんか雑音のリズムと周囲の蝉しぐれの強弱がシンクロしている気がする。
とりあえずヘッドホンをつけてpodキャストを聴きながら公園の中を進んだ。

近くの木ではミンミンゼミがひときわ威勢良く鳴いている。
するとミンミンゼミのリズムにシンクロするようにノイズが強まり、ほとんど番組が聞こえなくなった。
ノイズキャンセリングヘッドホンは、ミンミンゼミの近くでは使えないことが分かった。

そもそもノイズキャンセリングの原理は、外からの音波の逆位相を発生させるもの。
実際の音にその逆位相の波を合成すると、互いの波が打ち消し合ってゼロ(無音)になるのだ。
(物理的にエネルギーのある2つの同じ純音(正弦波)を、片方を半歩分タイミングをずらして合成すると、たちまち音がこの世から消えてしまう!)。
ところが、セミの音の波形では、少なくとも我がノイズキャンセリングヘッドホンでは、
その逆位相もセミの音質に近いノイズになってしまうらしい。

セミのあのうるさい音は、捕食者の鳥をかく乱する効果があるという。
おそるべし自然の叡知。