今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ガラテーオ

2012年08月24日 | お仕事
イタリア人がわが家に来訪した。
カタコトの日本語で会話できる。

大学で何を教えているのかと聞かれたので、
まず”心理学”は英語のPsychologyで通じた。
だが、”作法”は、日本語では通じず、manners,Etiquettも通じなかった。
それで”galateo”と言ったら通じた。

「Galateo」というのはデッラ・カーサという人が書いた16世紀のイタリアの作法書で、
近代ヨーロッパではエラスムスの作法書とならんで有名だったらしい。
そして、その書名がイタリア語で”作法”の一般名詞になったと、
その訳書に書いてあったことを思い出したのだ。

確かに、そうなってもおかしくないほどこの作法書は優れている。
私は所持しているものの、日本語版(池田廉訳。春秋社)が絶版なのが残念。