近ごろの大学教師は、学生のインターシップ研修の巡回指導を担当させられる。
近場ならいいのだが、私が割当られたのは、大学から90kmも離れた、
三重県は伊賀にある「モクモク手づくりファーム」。
すなわち、農業施設。
学生は心理学専攻なのだが…。
私がいただける出張手当ては、公共交通分の交通費と”時給”ほどの日当しか出ないのだが、
そこに行くにはその公共交通機関がない。
90km離れたところを高速使わないで行くわけにもいかないのだが、
出張費は数㎞も離れた”最寄の駅”までの額しか出してくれない。
というわけで、足が出る不満をあえて楽しいドライブ気分に替えて、片道2時間半かけて行った。
広大な敷地に、米、野菜、パン、肉、それにビールまで作って販売(物販とレストラン)している。
施設側の担当者の説明によると、
インターシップの学生たちは、遠方の大学からも集まり、敷地内で2週間一緒に寝泊まりする。
そして毎日、異なる仕事(販売、通販、収穫など)を体験する。
いちおう”指導”に来たので、パン工房内で仕事中の学生を呼び出してもらって、話を聞く。
いわゆる通常のオフィスとはまったく異なる業務が日替わりで、しかも合宿状態。
どう考えても、とても濃い体験だ(ちなみに風呂は温泉)。
われわれの食料を作って、加工して、販売して、料理までこなす仕事は、
いつの世でも絶対に必要な普遍的な価値がある。
学生がいうには、人間関係も普通の会社と異なり、従業員間に上下関係があまりなく、
客との関係も”お客様”ではなく、近所の人との感覚だという
(さすが人間関係学部の学生)。
こういうのも、この業種が指向する”ムラ”的関係の在り方なんだろうな。
他大の学生はやはり農学部が多いという。
当然、心理学科の学生にとっては、異質な空間で、はっきり言って卒業後の就職には直結しないだろうが、
だからこそ、通常では味わえないが、実はとても重要な体験ができたのではないか。
たった1時間ほどの滞在だったが、
私自身も単なる利用客ではなく、半分従業員側の人間として来たせいで、
新鮮な体験ができた。
これなら足が出ても文句はいわない。
自腹で地ビールを二本買ったくらいだし。
近場ならいいのだが、私が割当られたのは、大学から90kmも離れた、
三重県は伊賀にある「モクモク手づくりファーム」。
すなわち、農業施設。
学生は心理学専攻なのだが…。
私がいただける出張手当ては、公共交通分の交通費と”時給”ほどの日当しか出ないのだが、
そこに行くにはその公共交通機関がない。
90km離れたところを高速使わないで行くわけにもいかないのだが、
出張費は数㎞も離れた”最寄の駅”までの額しか出してくれない。
というわけで、足が出る不満をあえて楽しいドライブ気分に替えて、片道2時間半かけて行った。
広大な敷地に、米、野菜、パン、肉、それにビールまで作って販売(物販とレストラン)している。
施設側の担当者の説明によると、
インターシップの学生たちは、遠方の大学からも集まり、敷地内で2週間一緒に寝泊まりする。
そして毎日、異なる仕事(販売、通販、収穫など)を体験する。
いちおう”指導”に来たので、パン工房内で仕事中の学生を呼び出してもらって、話を聞く。
いわゆる通常のオフィスとはまったく異なる業務が日替わりで、しかも合宿状態。
どう考えても、とても濃い体験だ(ちなみに風呂は温泉)。
われわれの食料を作って、加工して、販売して、料理までこなす仕事は、
いつの世でも絶対に必要な普遍的な価値がある。
学生がいうには、人間関係も普通の会社と異なり、従業員間に上下関係があまりなく、
客との関係も”お客様”ではなく、近所の人との感覚だという
(さすが人間関係学部の学生)。
こういうのも、この業種が指向する”ムラ”的関係の在り方なんだろうな。
他大の学生はやはり農学部が多いという。
当然、心理学科の学生にとっては、異質な空間で、はっきり言って卒業後の就職には直結しないだろうが、
だからこそ、通常では味わえないが、実はとても重要な体験ができたのではないか。
たった1時間ほどの滞在だったが、
私自身も単なる利用客ではなく、半分従業員側の人間として来たせいで、
新鮮な体験ができた。
これなら足が出ても文句はいわない。
自腹で地ビールを二本買ったくらいだし。