地震に対する標語「グラっときたら、○の○○」
この○を漢字で埋めてほしい。
年配者は、「火の用心」と回答するかもしれない。
実際、昔はそれが正解だった。
でも現在は不正解。
消防庁による正解は、「身の安全」。
身の安全が火の用心より優先となった。
ところが学生に質問すると、ほとんどの学生は「机の真?下』と答える(「机の下」で充分)。
小学校以来、学校で教わった地震時の反応(机の下に身を隠す)が頭に焼きつているから。
「身の安全」という答えは実は抽象的で、具体的にどうしたらいいのかわからない。
その意味では、良くない”正解”だ。
その点「机の真下」だと具体的な行動を指示しているので、どうすればいいかすぐわかる。
その意味では、こちらの方が良い答えだ。
ただ、そう答えた学生にこう質問する。
「もしその場に机がなかったらどうする?」
すると学生は答えに窮す。
「机の真下」は学校の教室に該当する限定された答えで、いわば具体的すぎて、応用性がない点で望ましくない。
ということは、最適な答えは、「身の安全」と「机の真下」の間にある。
安全を確保したい”身”とはどこか、机の下に入って守るのはどこか、そこに答えがある。
頭部を守るのが最重要なのだ。
なので、望ましい正解は、「グラっときたら、頭の保護」としたい。
机がなくても、なんでもいいから頭を保護すること(最悪、両腕を使う)。
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