今、本州から左右に出た両手、すなわち上向き右手の能登半島と下向き左手の房総半島の両方が群発地震の巣となっている。
房総半島の東側の千葉県東方沖は、以前も地震の巣となった所で、しかもスロースリップを繰り返している。
スロースリップとは、プレート境界が一挙に破壊されるのではなく、ゆっくりしたズレ。
すなわち加速度が小さい分、地震の力(=質量×加速度)が小さい。
それでもマグネチュード5(震源近くで震度5、周囲は4)にはなるが、
震災レベル(マグネチュード7〜)には至らないため、ありがたいともいえる。
震源の場所も、南関東の都市部からは遠いし。
すなわち、千葉県東方沖は、時たま震度5程度の地震が起きるが、
破壊的な地震には至らず収束する傾向をもつ(震度5-4程度で被害が発生するなら、防災的にそちらが問題)。
ちなみに、内陸の「茨城県南西部」も群発はしないがよく地震を起こす(震度3レベルだが)ことは関東で有名。
言い換えれば南関東で怖いのはここではなく、東京湾・相模湾を震源とする地震だ。