名古屋宅での採点作業を中断し、気分転換にカメラをぶら下げて昼の散歩に出たら、
青空に大きなX字状の雲が(上写真)。
カメラ好き・雲好きの私でなくとも、この雲に向かってスマホのシャッターを切る人がいた。
後期試験の採点中でしかも明日は入学試験というこの時なので、
「X(エックス)字状」と表現しておこう。
この雲、べつに”地震雲”なんかではない。
交差する2本の飛行機雲がそれぞれ拡大していったもの。
面白いことに、(写真では見にくいが)左に伸びる雲は巻雲状(肋骨巻雲)で、
右に伸びる雲は巻積雲状になっていた。
それぞれの高度が異なることがわかる。
雲の種類としては珍しくないが、ここまで飛行機雲が成長するのが珍しい(右端にも別の飛行機雲が見える)。
飛行機雲ができるのは気温-29℃以下という。
今日の高層天気図を参考にすると、名古屋上空は400hPaで-29℃に達することから、
写真の飛行機雲はともに高度7500m以上ということになる。
飛行機雲が消えずにむしろ太くなることは、その高度の大気が湿ってきていることを意味している。
すなわち、今は晴天だが、上空に寒気または湿った空気が入ってきているわけで、
明日へむかって天気は下り坂になることを示唆している
(実際、天気予報では明日の名古屋は雨)。
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