今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

グリーンプラザ箱根

2007年09月15日 | 
大学の長い夏休み(夏期休業)の締めくくりとして、秋のススキ野を味わうべく、箱根に一泊した。
泊ったのは、会員として利用できる「グリーンプラザ箱根」。

1人だと広々と使えるツインの部屋(旅館の和室より居住性良し)は、有線放送が使え、好きなジャンルの音楽をかけっぱなしにできるのがいい(この宿のお気に入りポイント)。
たとえば「ヨーデル」を選んで室内に響かせると、窓から見える大涌谷にそびえる鋭峰の冠ヶ岳が緑のマッターホルンに見えてくる。

夕食は、標準よりも安いコースにしたのだが、量(皿数)的には問題なく、揚物がつかない分、カロリー的にはかえってありがたい。
田舎の旅館と違って、飯と漬物の扱いが正しいのも、この問題にうるさい私を安心させる(飯を漬物で食べるのは農民の風習であって、和食の作法ではない)。

さて、チェックアウト時のこと。
支払いを済ませた私は、応対したカウンターの女性に、近くの姥子温泉の湯宿についての情報を求めた。
彼女は、わからなかったため、奥に入ってしばらく出てこなかった。
ガイドブックで調べ、相手の宿に電話して確認をとっていたことがあとで分かった。
でもその情報は私が求めた宿ではなかった。
近くの伝統のある湯で最近営業を再開した所なので、もしかしたら割引券でもあるかなという下心で尋ねただけ。
なので、その気配がないと分かると、私は「じゃいいです」とあっさりしたもの。
さんざん情報を探し回った彼女は「お役に立てず申し訳ありません」と謝った。

カウンターを後にした私は、自分でその宿に行って見ようと、小雨の降る中、歩きはじめる。
広い敷地から道路に出ようとするところで、後ろから私を呼び止める声がした。
ビニール傘をさして駆け寄ってきたのは、さっきのカウンターの女性。
傘をリュックにしまったままの私は、一瞬ビニール傘をサービスでくれるのかと思った。

そうでははく、彼女は、私が尋ねたかった「姥子温泉秀明館」の案内のホームページを印刷して、私に手渡してくれた。
しかも相手先に電話して宿の利用方法を尋ね、ホームページと違う点をペン書で書き足し、それを説明してくれた。
姥子温泉についてはここグリーンプラザにもけっこう問合せがあるらしい(ロープウエイの姥子駅そばだから)。
それについて知らなかったので職務上調べたとも言えるが、
わざわざ印刷して、雨の中、私を追いかけてきてくれたそのサービス精神にはやはり感動する。
「お役に立てたかどうか分かりませんが」と言う彼女に、
その場では、感動を表現できず、通りいっぺんのお礼しか言えなかった。
こうして公開することで、感謝の意としたい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。