今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

土用の丑の日に食べる本来の物

2010年07月26日 | 歳時
土用の丑の日は、うなぎを食べよう!
というのは平賀源内の発案であることは周知の通り。

確かに、つらい暑さが続くこのごろ、うなぎを食べて元気をつけたくなる。
言い換えれば、うなぎって非日常な食の位置にまつり上げられてしまって、
正直言って、この日くらいしか、うなぎを食べようと思わない。

(正確には、年に数回、18きっぱーとなって、名古屋から東京へ鈍行を乗り継いで帰る途中、
乗り継ぎ駅の浜松で、浜名湖産と銘打つ漁協の”うな重弁当”を買って、駅のホームで頬ばることにしているので、
食べる回数は複数なのだが、非日常的食であることには変わりない)

そもそも、なぜ丑の日にうなぎなのか。
江戸時代は、丑=牛を食べる習慣がなかったから。
なので、牛のかわりに「う」のつく精の出るものとしてうなぎが選ばれたわけ
(「うどん」は合格ラインに達せず)。

ということは、丑の日は、本当は、牛肉を食べるべきではないだろうか。
牛肉といっても、すき焼きは考えただけで暑さが増すのでこの時期には向かない。
ならば、お手ごろな牛丼にすればよい。

土用の丑の日は、牛丼!

しかしこれは「うなぎでなくて牛丼を」ということにはならない。
ワンコイン以下の牛丼と、千円札以上のうなぎとでは、
客層が異なるので、うなぎをやめて牛丼へとはならない。
むしろ、うなぎを食べられなかった層が牛丼屋に終結するのだ。

彼らはこの日に悔しい思いをすることがなくなり、経済も少しは活発になる。
そして、本来的に、うなぎよりも正しい選択であるから、
保守層からも文句を言われる筋合いもない。
すばらしいではないか。

個人的には、ごはんが多すぎるどんぶりではなく、お重がいい。

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