東京にいるときは、午前中から(国会議事堂の隣にある)国会図書館に通っている。
昼食は館内にある3つの店のうち、ほとんどの場合は旧館3階の「NORTH CAFE」を利用する。
ここはスープカレーを筆頭とした北海道テイストの定番メニューに加え、毎日3種類のランチがあり、バリエーションが豊かだからだ。
そして本日のパスタ、Cランチ(700円)は、なんと「名古屋風あんかけスパ」!
私が一番好きな名古屋メシである”あんかけスパ”が、東京の、しかも毎日通っている図書館で食べられるなんて!
それを知った昨日から楽しみにしており、今日は早めに入館して、開店時間早々に店へ向かった。
Cランチなので、最初にいつものスープとサラダが運ばれてくる。
それらを食べていると、鉄皿に盛られた焼きたてのあんかけスパが到着。
そう、あんかけスパは、まずスパゲッティをフライパンで軽く焼くのが特徴だ。
その上に特有のあんと具材が載っている。
具材はウインナー・マッシュルーム・玉ねぎなどで、これは名古屋のあんかけスパの定番「ミラカン」風だ(私の好み)。
本来はあんはスパの下に敷かれて、スパの上は具だけなので、あんかけ”風”スパか。
ただフォークでスパと具にあんを絡めて口に運ベば結果は同じ。
──しかし、味が違う。
名古屋のあんかけスパは、「ヨコイのソース」という専用ソースがベースになっているのだが、ここのあんにはその風味がまったく感じられない。
既存のナポリタンを粘り気のあるソースで絡めたような味わいで、あんかけスパ独特のコクがない。
このようにベースの味付けが独特なため、名古屋ではあんかけスパは専門店のメニューとなる。
しかも、あんかけスパだけで豊富なバリエーションが成立する。
あんかけスパが、ほかのパスタとは一線を画す、独自の領域であることを改めて実感した。
あんかけスパに挑戦した店の意気込みは称賛したいが、見た目を名古屋風に寄せるのが精一杯だった。
やはり、本物のあんかけスパは名古屋でしか味わえないようだ。
次回は、ここでお気に入りの「北海道チーズのオムナポリタン」を食べることにしよう。