”下”(しも)の話で申し訳ないが、毎冬になると、2時間おきの頻尿状態となる。
なので、大学の授業(90分)の前後に毎回トイレに行く始末。
そんな状態なので、2時間以上の立ちっぱなしの業務に見舞われた矢先、いざという時のために大人用紙おむつを装着して臨んだ。
果たして、なんとか無事に過ごせたどころか、逆にちっとも尿意に見舞われなかった。
結果的に無駄な装備だった。
水分補給はいつも通りだったのに。
実は去年も同じ経験をしたので、緊張すると、頻尿が解消することがわかった。
生理的メカニズムとしても理解できる。
緊張すると交感神経興奮となるわけで、そうなると副交感神経支配の迷走神経、すなわち内臓活動を促進する神経活動が抑制される。
その中に腎臓の活動も含まれる。
私の頻尿は膀胱というより腎臓の過活動だと思う。
なぜなら腎臓の活動がバイオリズム的に低下する夜間(睡眠中)は頻尿でないから(言い換えると、夜間頻尿の人は私と違うメカニズム)。
「緊張すると尿意が高まる」という通俗的言説も考えてみれば理屈に合わない。
緊張=交感神経興奮=迷走神経抑制、さらに精神性発汗も促進されるので、膀胱への水分供給はいっそう減るはず。
実際の私が、緊張=尿意抑制を経験した※追記。
ということは、逆に頻尿に見舞われている”日常”がいかに緊張感のない、だらけた状態なのかも明らかとなった。
もう少し緊張感をもって生活した方がいいようだ。
※:追記
後日勉強した結果、自律神経の問題というより、緊張することで抗利尿作用のあるバソプレッシンというホルモンが脳から腎臓に分泌されるメカニズムのようだ。
いずれにせよ、緊張するとトイレは遠くなる。