今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

キンゴジにはまった甥

2008年09月06日 | 身内
4歳の甥柊ちゃんは、ウルトラマンシリーズの大ファン。
昨日、甥が実家にあるレッドキングで遊んでいた所、その祖母が「オジちゃん(私のこと)もキングコングやゴジラで遊んでいたのよ」と言ったら、
甥は廊下脇の書棚にしまってあった「キングコング対ゴジラ」(1962年、東宝。略してキンゴジ)のDVDを取出し、「これでしょ?」と言った(写真はgooの映画サイトより)。
カタカナは読めるので、このDVDの存在を知っていたのだ。
観てみたいという。
テレビのウルトラシリーズとは違ってシリアスな怪獣映画なので、恐がるのではないかと祖母は思ったそうだが、
再生すると、高島忠夫と藤木悠が扮するキングコング調査隊と現地ファロ島の原住民とのやりとりや、彼らの上司多胡部長(有島一郎)のコミカルさに笑って喜んだという。
特に、原住民たちの祈りや踊りが気に入って、われわれに謝る時も両手を高々と上げてひれ伏す動作をして、笑わせた。
一度終るとまた観たいと言ってきた。

私もそうだった。
キングコング対ゴジラ」(←Wiki)は幼い私が一番ハマった映画で、ロードショーで7回(しかも1回につき2度)観た。
その影響で、国会議事堂を見ると、条件反射でキングコングなりきってしまう状態が続いた。
今でも、ゴジラシリーズでは最高傑作だと思っている。
有島一郎などのコミカルさもアイロニーを表現しており、怪獣映画のベースに求められるシリアスさを壊していない(制作側に、まだ”子ども用”という態度がなかった。その意味で他に観るに価するのは第1作「ゴジラ」。キングギドラが出てくる以降は”子ども用”に堕した)。
東宝の怪獣映画から入った年代としては、その後のテレビのウルトラシリーズは、基本的にチャチな映像なので、夢中になることはなかった。
テレビシリーズが先の甥たちにとって、安易にヒーローが登場しない怪獣映画はどう映るのだろうか。

東海道線で途中下車したい駅

2008年09月01日 | 
今日は関東大震災(1923年)があった防災の日。
私は18キッパーとなって名古屋に帰る。
でも今日の予定は、鈍行でのんびり名古屋に行くだけで、当然急ぐ旅ではない。
東京-名古屋間の18きっぷの旅は、便が多いので、途中下車しても大丈夫。
なのであそこに途中下車しようと思う。

私が途中下車したい駅の第三位は、
道中一番の観光地である、「熱海」
実際、途中下車して、懐しい駅前商店街を散歩して、土産物を買ったりした。

私が途中下車したい駅の第二位は、
道中一番標高が高い、牧ノ原台地上の、「金谷」
島田から大井川を渡って、どんどん登っていく、そのてっぺんの駅。
反対側の菊川からだと、高原風の土地を縫ってトンネルを抜けた所。
大井川鉄道のSLと遭遇できるかも。
実際、途中下車して、付近を散歩した(何もない)。

そして、
私が途中下車したい駅の、輝く第一位は、
相模湾が足下から一面にひろがる、道中ベストの景勝地、「根府川」
今日、ここに初めて途中下車した。

目の前の大海原をじっくり堪能したいといういつもの理由のほか、
今日を記念して釈迦堂に行きたかったから。
実は、関東大震災の時、たまたま根府川駅にあった列車が、地滑りにあって相模湾に転落し、200名近い乗客の死者を出したのだ(この事故だけで大惨事)。
根府川の高い鉄橋は、いまでは防護柵があるが、ひじょうにスリルがある。
鉄橋の付け根にある釈迦堂は、地震前は見上げる高さにあったが、土砂崩れを受けて地震後は、階段を降りた地下になっている。
照明がなく、真っ暗なので、ストロボを焚いて尊顔を拝して合掌。

9月1日の今日だからこそ、震災の被害地でもあり跡が残る根府川に詣でる価値があるわけだ。
無人の駅舎の横に、震災の殉難碑もある(写真)。
ここにも合掌。
ついでに、海にも立寄って、30分ほど後の便に乗った。