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バル・キルマー

よく見る顔のような気もするがはっきりとは覚えていないハリウッド俳優、バル・キルマーのサインである。彼の出演作品のリストを見ると、数多くの作品に出演していることが判るが、そのなかで誰でも知っている有名な作品はトム・クルーズ主演の「トップ・ガン」くらいだ。彼の名前も、日本などではさほど認知されているとは言い難い。サインの出来は、名字のイニシャルを書いて横棒を引き、名前のイニシャルを書いて横棒を引く、ということで、とても判りやすい「手抜き」のサインである。コレクターとしては、何か馬鹿にされたようで気分が悪い。横棒を引くくらいなら何も書かないで欲しい。
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シャーロック・ホームズと賢者の石 五十嵐貴久

シャーロックホームズの登場する短編集だが、いずれの話もクセ球だ。事件らしい事件が起こらないまま終わってしまう話もあれば、終盤まで何故これがホームズ物なのか判らない話もある。それでいて、何となく雰囲気があって面白い。ホームズものを読むと、天才肌のホームズと上手に付き合っているワトソンという人はどんな人なのだろうと思うものだが、そのあたりの素朴な疑問を上手に料理しているという印象がする。ミステリーとしても、最後に掲載されている「英国公使館の謎」などは一級品の出来栄えだ。(「シャーロック・ホームズと賢者の石」五十嵐貴久、)
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