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万能鑑定士Qの事件簿Ⅳ 松岡圭祐

シリーズ4冊目だが、お話としては第3話目。主人公の超人的な推理にも大分慣れてきたし、なかなか読み進まなかった本やがっちりした長編小説の後に軽く読むのに最適なので、最近のお気に入りの1つという感じになってしまった。東川篤哉もそうだが、いろいろな本を取り交ぜて読むのに使わせてもらっている。どんなに続編があっても、いつでも「ここまででいいや」と区切りをつけられるような軽さが有難い。本シリーズを読んでいると、ちょっとびっくりするようなことが必ず1つ2つある。1つは話のなかで「ツイッター」が使われていること。話の中に携帯メールなどがでてくることは別に珍しくないが、「ツイッター」が犯罪に使われているのを読むのは本書が初めてだ。もう1つは映画ポスターに関する薀蓄。ある映画にまつわるエピソードがミステリーの重要な要素になっていて、目くらましにもなっているのだが、ネットで調べるとどうやら本当の話らしい。lこうした実際の話をフィクションに織り込む技は大したものだと感心してしまった。(万能鑑定士Qの事件簿Ⅳ」 松岡圭祐、角川文庫)

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