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イスラム国の正体 黒井文太郎

昨年の夏ころから急速に世界の脅威になっってきた「イスラム国」についての親切な解説書。本書によれば、その本質は、カリフ制を基盤とするイスラム共同体であること、イラクでシーア派に虐待されたスンニ派の組織を母体とした組織であること、残虐なシリアのアサド独裁政権に対する反政府組織であること、の3つであるという。その上で、その残虐性の理由やトルコ・アメリカとの対立の構図を判りやすく教えてくれ、さらにその今後の見通しにも言及してくれる。解説書として過不足のないありがたい一冊だ。(「イスラム国の正体」黒井文太郎、ベスト新書)

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