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番号は謎 佐藤健太郎

郵便番号、電話番号、スポーツ選手の背番号、自動車のナンバープレート等、生活の中でよく目にする様々な数字の意味や裏に隠された歴史、変遷などを片っ端から教えてくれる一冊。番号には識別、分類、順番などの意味があるという基本的なところからすでに面白いのだが、この本の真骨頂はよく知られた話のその先にあるところまで教えてくれることだ。「ベートーヴェンの第九の呪い」とか「元素番号の周期律表」などは基本的に知っていると思っていたが、その先に色々面白い変遷があったことは初耳だった。また、「郵便番号はなぜ東京が1で始まるのか?」「紙の大きさを表すAとかB、A3とかA4とかの数字は何を表しているのか?」といった話は全く知らなかったので面白かった。とにかくよくぞここまで色々調べてくれてありがとう言いたいというのが読後の感想。著者自身のあとがきに、自身は数字好きでもなんでもなく国道マニアだそうで、もう数字について調べるのはうんざりと書いてあって笑ってしまった。(「番号は謎」 佐藤健太郎、新潮新書)
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