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むかしむかしあるところにやっぱり死体がありました 青柳碧人

日本の昔話の舞台と主人公をベースにしたミステリー短編集。5つの短編が収められていてそれぞれが独立した話だが、最終話でそれらが緩い形で関連するという構成。主人公イコール善玉という固定観念を排し、良い奴悪い奴が入り混じって話が展開、それに本格ミステリーっぽい謎が加わって、独特の世界が繰り広げられる。本書を読んでいて、教訓的な昔話には復讐話、しかも一方的に正義を振りかざした残酷な話が多いなぁと改めて気づかされた。(「むかしむかしあるところにやっぱり死体がありました」 青柳碧人、双葉社)
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