連れて来て良かった

2009-04-28 00:31:41 |  二人旅
伊那市に入って国道361号を東へ、高遠に向かいます。
沿道の桜は結構花を残しています。
高遠城址公園は葉桜になっているという事前情報を得ていましたがその程度を見た訳でないので、どのくらい散らしてしまっているのか、ちょっとどきどきしながら車を走らせます。
遠くに赤っぽくこんもりした森が目に入ってきました。
あれか・・
完全に葉桜だ、はは。

やっぱりなあ、残念、と思いながら何気に運転していたら、城址公園入口への交差点まで来てしまいました。
あれ、交通整備員のおじさんが公園のほうに行けと誘導してくれます。
ふーんこんなに城跡に近づくことが出来るんだ。
満開の頃なら車で一杯でもう入れなかったでしょうに。
結局公園の入口に一番近い駐車場に停める事ができました。

公園は桜の時期以外は入場無料らしいのですが、今日(19日)はまだ有料でした。
我々のようなタイミングを間違えた客が結構いるんでしょうね。
公園内はまださくら祭りの露店が出ており、結構お客さんも入っています。
すっかり花を落とし、花の軸(正式名称わかりません。花びらの生えてた所。)の赤さと出始めた葉っぱの緑が合わさって、赤茶色に見える木々が頭上を覆っています。
これはこれでなかなか美しい。
私は結構楽しめました。

写真は句碑とタカトオコヒガンザクラ。


これは裏面、説明版によると河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の句で、西方、駒ケ岳の残雪の雪形が駒(馬)の姿にみえるようになった情景を詠っているそう。
「西駒は斑雪(はだれ)てし尾を肌脱ぐ雲を」

公園の奥に1本だけソメイヨシノらしい桜がまだ花をたくさん付けていました。
タカトオコヒガンザクラは早咲きの桜のようです。
一通り公園を巡ってから、「勝間薬師堂の枝垂桜」を見に行くことにしました。
ちょっと離れているので、車で移動。

体育館横の駐車場に止めて歩く。
薬師堂は山の斜面の中腹辺りにあり、少し遠くはありますが、ふもとから見やることが出来ます。
満開のように見えるのだけど、どうだろう。
民家と田畑の間を上って行くと、見せる角度を変えつつ近づいてきます。
やはり満開でした。


やったー。
風が吹くと花びらが舞う散り始めくらい。
母は「こんな立派な枝垂桜は初めて!」と喜んで、その枝振りに見惚れています。


斜面をさらに上り、桜を見下ろし撮影していたら風が吹き上がり、花びらが舞い上がってくる中に身を置くことができました。
ここはまだ桜咲く春。
よきかな。