山小屋、非日常の世界で時間をつぶす。

2013-08-18 21:16:27 |  初・縦走
<北薬師岳にて>


恐れていた山小屋の混み具合は許せる範囲で、どこの小屋でも最低一人一畳割り当ててもらえた。
これについてはホッとした。
今回泊まった小屋は、二段ベッド状に寝床が並ぶ所と、6畳の個室を複数人で使用する所と、二つのパターンがあった。
二段ベッド状の所は小屋全体で一部屋の雰囲気があるので、隣の人とも特に関わりなく過ごせる。
6畳部屋は流石に同室の方々とお話しする事になる。
どぞよろしく。

皆さん経験豊富でこれからの行先や今日までのルート、過去に歩いた山域など、いろいろと情報交換されていた。
私も少し参加。
年齢は全員私より年上のようなのに皆さん元気元気。
74歳の方がいらしたりする。
64歳の方と二人で歩いているそうだが、74歳の方がイニシアチブをとって登りに行こうと尻込みする64歳を引っ張っているそうな。
すごいですな。

もし早く小屋に着いた時の思い描いていた時間の過ごし方は、小屋の周りを散策したり、見晴らしのよい小屋のテラスに座り、眺めを楽しんだり、本を読んだり、風に吹かれ昼寝したり、なんて事。
それも天気が良ければの話。
なんでかいい天気になる事を疑っていなかった。
今から考えると、天気が良ければ写真撮るのに時間を使い、小屋に着くのは遅くなってゆっくりする時間はなかっただろうに。

しかし実際は雨ばかり。
皮肉な事に雨ゆえに途中写真を撮らずサクサク歩いたので、小屋に早く着きゆっくりする時間がたっぷりあった。
雨だから外に出る気にはならず、小屋内で過ごすのだが…。
太郎平小屋は一番早い時間に到着した小屋。
午後の時間をまるまる小屋で過ごす。
二段ベッド状の作りの所で、雨音を聞きながら、思い描いていた場所(眺めの良いテラス)とは異なるが、割り当てられた寝床で本を読み居眠りして時間を過ごした。

持って行った文庫本は江戸の料理人の物語、時代小説である。
日常からとても離れた場所で、時間的にとても離れた場所の物語を読む。
小説の世界から現実に戻っても、そこは日常ではない。
非日常の現実×虚構。
これぞ究極の非日常の世界への浸り方か。


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2 コメント

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旅に (Aちゃん)
2013-08-19 00:47:20
本は欠かせないですよね。
私も必ず1~2冊持参します。
暇時間の有効利用に役立ちます。
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Aちゃんさんも (よかばか)
2013-08-19 23:10:20
旅のお供は本ですか。
最近はそんなことありませんが、昔は旅の空の下で本を読むことを半分目的に出かけたこともありました。
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