みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
歌意 ; みかの原を二分するように、湧き出てくるように流れる泉川ではないが、
いったいいつ逢ったというので、こうも恋しいのだろう。
作者 ; 中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ)
877~933 藤原兼輔。紫式部の曽祖父。十世紀歌壇の中心的存在。
上三句は、みかの原(京都府相楽郡加茂町を流れる木津川の北側の一帯)を分けて流れる泉川の景観を述べているが、
下の句に転ずると、恋の憧れがあふれ出てくる心の風景となっている。
参考;文英堂「原色小倉百人一首」
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