yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

日野用水開削450周年記念事業講座「日野の用水を歩く」

2016-09-05 05:30:00 | 「玉川上水に親しむ会」&水辺探索

『室町後期の永禄10年(1567年)に日野用水が開削され、今年で450年。
開削以来、田畑を潤し、江戸の穀倉地帯を築いてきました。
文化の礎として重要であるだけでなく、今も現役で活用されている大変貴重な日野の資産です。』
という、キャッチフレーズが書かれた青い幟(来年用です)を先頭に、午後の散策スタートでした。


来年が450年で、その記念事業の一環として水の講座が開かれました。
来年に向けて記念誌作成の準備も進められているそうです。

今回の講座は2回目だそうです。(1回目は6月開催。広報のチェック不足でした~・・・)
会場は豊田のイオンモールの隣にある「多摩平の森ふれあい館」

午前の部は大学名誉教授による『浅川の水環境を考える』と題してプロジェクターを使用しての講座
浅川の流量変化(計測は高幡橋)は、年によって変化がありますが、現在毎秒6トン(台風の影響か水量は多い)
平常は毎秒4トンだそうです。

水位は8月17日 14時0.44m
8月22日 14時3.22m→台風9号の影響有り 
これは高幡橋上流右岸にある水位計の記録だと思います。

浅川には八王子の北野下水処理場からの放流水が含まれていますが、
2020年には八王子水再生センターへ編入計画があり、浅川の水が減ってしまうという懸念があるそうです。

水質検査の結果も教えていただきました。
行政と市民の水質改善の努力があり、2000年位から水質は良好になってきました。

その他、データを元にお話をしてくださいました。
身近な浅川の事が色々分かり、有意義な講座でした。

          

午後は実際に用水や湧水を見ながら歩きました。

1、東豊田緑地保全地域

昭和50年12月に東京都の緑地保全地域に指定された約6ヘクタールの日野台地の東南端にある段丘崖の樹林地。
崖を下ると、湧水が見られます。


勢いよく、水路に流れ出ています。


水量はとても多く、透明できれいです。
この水はこの東側にある黒川清流公園へは流れず、南の方へ流れています。

黒川清流公園の西側には新しく市の複合施設を建設中で、平成29年4月に完成予定
下水処理場跡だそうです。


2、黒川清流公園湧水群

黒川清流公園
この公園を設計された方が出席されていて、昭和57年(1982)1月~3月に作られた当時のお話をお聞きしました。
ここの東屋は「四阿」と書くあずまやで、新しく水路を作り、池の湧水を流す工事などをされたそうです。


雑木林から湧き出た水がこの池に注いだり、池の中にもあちこちに湧いている場所があります。

水路の上の崖からは7か所から湧水が注いでいます。


都所有地の雑木林があり、手前が水路


一番多く流れ出ている場所(柵の奥が都所有地、手前が日野市の清流公園地)。
台風の影響で特に多く流れていて、ラッキーな日でした。遊歩道にも所々水が溢れて歩きにくい場所もありました。

黒川清流公園湧水群は、東京の名湧水57選に選定され、日野を代表する湧水群で、湧水量は一日2000~2500トンとも言われています。
市内全域では、日量12,000トンの湧水量を誇っています。


東豊田を左に曲がり、崖を下ります。


遠藤和泉権現碑
何回か場所を移動されていますが、この辺りには遺跡も多く発掘されています。
坂を下って東豊田へ


3、豊田用水

豊田用水に架かるレンガ造りの橋


大きなお屋敷への出入り口。

さらに下流へ向かって歩き、


140年の歴史がある小学校内へ


湧水を利用した池があります。
元校長先生も参加されていて、小学校の歴史を説明されました。

脇道へ入り、湧水の水路際を歩きます。

4、山口宅北側湧水路、山口ビール、黒塀

水路は湧水です。


水の中の緑色の草は、「ミクリ」という水草で、環境省と東京都が指定する準絶滅危惧種の植物です。


大きな蔵があるお宅は、江戸時代より豊田村の名主を務めた家柄である山口家。
湧水を利用した清酒作りをしており、明治19年から29年までは多摩地域で最も古いビール醸造をしていました。
この他にも、甲武鉄道豊田駅の誘致、八王子煉瓦工場への出資など、
日野の近代化にとって重要な役割を担った家です。


用水路際に黒塀。
以前、おっとと歩いた時には塀がもっと長かったような記憶がありますが、塀の長さは短くなったとの説明がありました。
立派なお宅だと思っていましたが、日野の発展に尽力されたお宅だったとは思いませんでした。

5、矢崎の庚申塔



三叉路にひっそりと建てられています。

6、中央図書館下湧水群

黒川清流公園と共に、東京名湧水57選に選ばれた場所。日野台地南部の崖線下から湧き出しています。


この上は崖になっていて、崖の上が図書館です。
透き通った水が湧いています~




西側の一番奥からも流れ出ているのが分かります。

ここでおしまい。このまま帰りたいと申し出たら、ここで解散の挨拶をしてくださいました。
今回は市の職員の方々、環境活動をされている方、学芸員、学校の先生、郷土資料館の関係者、水車などに詳しい方など、
教えてくださる方が大勢参加されていて、とても内容の濃い学習会でした。

広報をチェック、次回も参加したいです!
(CANON PowerShot S120)


      
昨日(9月4日)のトータル歩数10291歩、脂肪燃焼量21.6g、総消費カロリー1804kcal

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