目板鰈(メイタガレイ)
【語源】
両目の間に堅い骨板があるから目板鰈(メイタガレイ)と言うのが
定説。
もう一説は、カレイを持つ時、普通は頭をつかみます。
メイタガレイの両目の間には小さなトゲが数本あり、頭をつかむと
チクリと痛いから「目が痛い」・・・メイタガレイと言う説もあり
ます。
後者の方が愛嬌があって面白いですね!
メイタガレイの姿造り
【旬】
旬は、地域によって違いますが一般的には冬です。
ただし、晩秋から初春までは美味しいです。
【うんちく】
北海道以南から台湾にいたる、日本海沿岸、東シナ海北部に分布
します。水深100以浅の砂泥底に生息。
プランクトン、貝類や甲殻類を食し、ほとんどが底引き網で漁獲さ
れます。
このメイタガレイ、関西地方で特に好まれ多く消費されます。
メイタガレイの近縁に「ナガレメイタガレイ」がいます。
関西ではこれを「バケメイタ」と呼びます。
ところが関東ではこの2種を分ける事をせず、すべてメイタガレイ
で流通しています。これは両者の外見がとても似ている事もありま
すが、それよりも東西の食習慣の違いによります。
大阪では特にメイタガレイは珍重されていて、食べ方の第一は刺身。
刺身となると両者の違いは天と地、雲泥の差です。
ナガレメイタは身が柔らかすぎて刺身には向きません。
刺身で食べる習慣のなかった関東では、両者を使い分ける必要がなか
ったと言うわけです。
メイタガレイの唐揚げ
【ブランド・産地】
ブランド化されていません。主な産地は瀬戸内。
【産地ならではの漁師料理】
特別な漁師料理はないですが、肉厚の本メイタガレイ、鮮度の良い
ものは刺身に限ります。
また、唐揚げも美味。2度揚げすれば、骨もヒレもバリバリ食べれま
す。
また、煮付けも最高。コツは、薄めの味付けで炊くこと。
また、皮に独特の匂いがあるので、苦手な方は皮を剥いでから
煮る事をお勧めします。
スーパーなどでは、皮を剥いで販売している姿もよく見かけます。
メイタガレイの煮付け
【栄養と効果・健康】
高たんぱく・低脂肪。消化吸収が良いので、お子様、お年寄りに
最適の食材です。
カルシュームも豊富に含み、骨粗鬆症や育ち盛りのお子様に・・・
重ねてよい商材。
またビタミンB2、D、ナイアシンを多く含みますので、発育不良
や肌荒れなど皮膚障害の改善に効果があります。
肝機能を高め、心臓の働きを正常に保つタウリンも豊富です。
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