世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

みずだこ(水蛸)

2013年02月02日 07時50分29秒 | Weblog

ミズダコ(水蛸)

【語源】
最も馴染みがあるのは真蛸(マダコ)ですが、そのマダコに比べ、
身がやや水っぽい為、水ダコと名付けられたと言うのが定説です。
マダコに比べ、身は水っぽく味は落ちると総評されますが、一概には
言えません。
刺身で食したときのしなやかな歯ざわりはマダコ以上と言う声も
少なくありません。

地方名では北海マダコと呼ばれますが、こちらの方が名が通ってる
様です。




   赤酢ダコ
【旬】
旬は難しく、一般的に冬と言われています。
産卵期は初冬。この時季には、卵も楽しめます。

特に品質が良いとされる宮城県志津川湾のミズダコ漁の最盛期は
夏です。

しかし、需要、漁獲量を考慮して旬は冬としましょう。




【うんちく】
タコの種類は多く、世界には200種以上、日本近海だけでも30種以上
生息しています。日本で馴染みがあるのは、マダコイイダコ
そして、このミズダコです。
タコはその風貌から、食べる国は限られています。
日本、スペイン、イタリア、ギリシャ、韓国、東南アジア。

日本人は好んで食べる割には、日本語では良い言葉にタコは使われ
ません。
「タコ入道」「タコ部屋」「タコ配当」「三タコ」など・・・

ミズタコは、世界最大のタコです。
マダコが60�ほどになるのに対し、3�、20�にまで成長します。

流通の仕方も、丸ままではなく、足のみの「生」、「茹で」が主流
です。
お正月には欠かせない、真っ赤な酢ダコの原料もこのタコです。



【ブランド・産地】
主な産地は北海道、青森、日本海側。
東北地方以北で漁獲されます。
底びき、タコ箱での漁が主です。

ブランド化とまではいきませんが、宮城県志津川町沖合いで獲れる
ミズダコは「志津川タコ」と呼ばれ、高値で流通しているようです。


    活タコのしゃぶしゃぶ

【産地ならではの漁師料理】
何と言っても刺身でしょう。足の部分は薄皮と吸盤を取り除き、
薄造りにします。ねっとりした歯ごたえとタコの甘みを楽しめます。
吸盤は軽くボイルし食べます。コリコリ感がたまりません。


刺身はワサビ醤油も合いますが、塩とレモンで食べると最高!
マグロ君のお勧めです。

産地では足も人気ですが、それ以上に人気があるのが頭。
軽く湯通しし、刺身にして食べます。
また、卵の醤油漬けも美味。ネットリ感が答えられない。
日本酒ですね~

しゃぶしゃぶもお勧めですよ~!





      ミズダコの唐揚げ


【栄養と効果・健康】
高たんぱく、低脂肪・低エネルギー、ダイエット向きの食材です。
生よりも茹でて食べた方がたんぱく質が増加します。

コレステロールが多いと言われてきましたが、タウリンが豊富に
含まれている為、逆に血中コレステロールを下げる事が近年わかり
ました。
血圧を下げる効果もある為、動脈硬化、脳卒中などを予防する働き
が認められています。
また、肝機能を高める働きもあるので、酒の肴には最高の食材です。

     ミズダコの卵の刺身




        ミズダコのカルパッチョ



         活タコのにぎり寿司






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