世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

魴鯡(ホウボウ)

2020年06月07日 20時41分33秒 | Weblog



魴鯡(ホウボウ)



【語源】
海底を歩くと言うより、はっているように見えることから、
這う(はう)が転じてホウボウになったという説。

ボーボーと海底に響き渡るような音を出すことからその名が付いた
という説もあります。
ホウボウの出す音は、ウキブクロを筋肉で収縮させる事によって
出します。方法は違いますが同じように音を出す魚には、イシモチや
フグ、カサゴ、イサキ、アジなどがいます。音を出すのは相手を威嚇
したり、危険を仲間に知らせたり、放卵や放精の合図のためと考えら
れています。




【旬】
殿様に愛された魚。「君魚(きみうお)」とも呼ばれ、やんごとなき
人々に愛された魚です。味は淡白ですが、身が締まり鯛にも匹敵する、
非常に美味な白身魚です。

基本的に寒い季節が旬ですが、早春のホウボウの味は格別。
30cm前後のが特に脂ののりも良いです。

ホウボウの旬は、初春です。




      ホウボウのにぎり寿司




【うんちく】
角張った大きく硬い頭を持ち、色は薄紫がかった美しい淡紅色です
体の割に胸びれが大きく、その一部が3対の細い足のように変化して
います。胸びれを広げると縁は鮮やかな青色、内側はうぐいす色で青
い斑点が散っています。
この3対の足のようなヒレで海底を這うように移動することから、
這う(はう)が転じてホウボウと言う語源が有力です。

近縁種にカナガシラと言う魚がいますが、ホウボウよりも小型で
味も落ちます。

愛媛県の宇和島地方や北陸地方では、古くからめでたい魚として親し
まれてきましたが、これは、昔から赤ん坊の「お食い初め」などに
用いられ、ホウボウにちなんで「頭の骨が硬くなるように」、「夜泣
きをしないように」また、頭部の硬い骨板を鎧と兜にみたてて、「強
い子に育つように」いという願いが込められての事だそうです。


       ホウボウをつかったフレンチ



【ブランド・産地】
ブランド化はされていません。主な産地は、東北地方、北陸地方、
九州などです。


     ホウボウの刺身



【産地ならではの漁師料理】
料理方法は、和洋を問わない万能魚です。
鮮度の良いものは刺身が最高!その他椀だね、天ぷら、鍋なども美味
です。洋では、ブイヤベース、良いダシがでます。

しかし漁師さんは、「獲れたてのホウボウは刺身に限る。そして、
頭はじっくり煮込んで、煮こごりをつくるんじゃ。これがまた美味
い。ホウボウの煮こごりは知る人ぞ知る通な食べ方だよ~」・・と!

確かにゼラチン質の多い魚なので、煮こごりには向くかもしれませ
んね。





【栄養と効果・健康】
白身魚にしては脂質が多め。
ミネラル類もカルシウム・ナトリウム・カリウムなどを白身の割に
は多く含んでいます。

しかし、ビタミン類は全体的に少なめ・・・・!
変わった魚ですね~!
それだけに他にない味をかもし出すのかもしれませんね~。












         ホウボウの胃袋と浮き袋の刺身


 

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平貝(タイラガイ)・タイラギ

2020年06月07日 07時44分15秒 | Weblog


タイラギ・平貝(タイラガイ)



【語源】
平貝(タイラガイ)の方が馴染みがあるようですが、正式名称は
「タイラギ」です。
殻の付いた海にいるままのものを「タイラギ」と呼び、殻を剥き
貝柱の状態にしたもの・・・つまりこの貝の貝柱自体の事を
「平貝(タイラガイ)」と呼ぶ~と言う説もあります。

語源については、詳しい事はわかりかねますが、平。平たい姿から
きていると言う説。



海底で尖ったほうを砂泥の突き刺して、立っている状態で生息して
います。
この様子から瀬戸内では「立ち貝(タチガイ)」とも呼ばれるよう
です。
この立っている姿が語源になったという説もあります。



     平貝のグラタン

【旬】
産卵期は夏です。よって、旬は冬から初春と言えます。





【うんちく】
貝殻の尖った方を下に、内湾の水深10m前後の砂泥に突き刺さった
ような状態で生息しています。

平貝には2種類あって、殻の表面がザラザラしているを「タイラギ」
と、スベスベしている「スベタイラギ」に分けることが出来ます。
潜水夫の方達は、前者を「ケン」。後者を「スベ」と呼ぶそうです。
かつては、住む場所によっての違いと思われていましたが、遺伝子
からみると違う種であるという事がわかったようです。

市場に流通しているのは「スベタイラギ」が多いようです。

ちなみに、寿司屋で柱(ハシラ)と言えば、この平貝の貝柱を指し
ます。ホタテではないんですよ~。





     タイラギのにぎり寿司

【ブランド・産地】
ブランド化はされていないようです。
房総半島以南に分布し、特に東京湾、伊勢湾、瀬戸内海(備讃瀬戸、
周防灘)、有明海などが主要な産地です。

その中でも岡山県の倉敷あたりで上がる平貝は良質として有名です。

韓国などからの輸入物も多く流通しているようです。




      タイラギの串焼き

【産地ならではの漁師料理】
タイラギの主な食べ方は、生食です。
刺身、寿司で食べるのが王道です。
生は柔らかくて甘く、火を通すと歯ごたえと旨みが増します。
また、外套膜(ヒモ)も焼き物や、刺身、酢の物などで食しても
美味しいです。

マグロ君のお勧めは、軽く表面を炙ってワサビ醤油でいただく、
タタキ風のもの。
生の甘さと旨み、香ばしい香りの3つを一度に堪能できますよ~
お勧めです。


     平貝のお刺身



【栄養と効果・健康】
高たんぱく・低脂肪の典型的な食材です。
ホタテとほぼ同じような栄養素。しかし、たんぱく質の多さは貝類
トップです。

ホタテはグリコーゲンが多く、この旨みが特徴ですが、平貝は
たんぱく質に含まれる、アラニン・グルタミン酸・グリシンなどの
アミノ酸の濃厚な甘みが最大の特徴です。

コレステロールが少なく、血圧や血糖値をコントロールするタウリン
を多く含んでいます。







        平貝~ヒモの酢の物
























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