車海老(クルマエビ)
車海老 鬼殻焼き
【語源】
車海老の語源は、煮ると色は紅色に変わり、形が車輪のように曲がる
からと言う説と、丸まった時に縞模様が丁度、車輪のように見える
からと言う説があります。
クルマエビは、大きさによって呼び方がかわります。
10㌢以下(20㌘以下)のものを細巻(サイマキ)と呼び、15㌢ほどの
もの、20~40㌘位のものを中巻(チュウマキ)又は巻海老(マキエ
ビ)。それ以上のものをクルマエビ、さらに大きいものを大車(お
おぐるま)と呼びます。
【旬】
産卵期が春~秋と長く、養殖も盛んな為、旬の限定が難しい魚です。
地域・人によっては、春から夏が旬と言う人もいれば、秋から冬が
旬と言う人もいるようです。
流通量は夏と冬が多く・・なんとも限定が難しいです。
しかし、食べて美味しいのは晩秋から冬。
ここでは、この時期を旬としましょう。
【うんちく】
クルマエビは夜行性です。
昼間は海底の砂に浅く潜ってじっとしていますが、夜になるとエサ
を求めて動き出します。
雑食性で藻類やゴカイ、貝などの小動物を捕食します。
産卵は沖合で行われますが、クルマエビは、アマエビなどのように
卵を腹に抱えるのではなく、海中に産み放ちます。
その数は70~80万。
受精卵は約半日で孵化し、浮遊生活を送ります。この間に十数回も
脱皮を繰り返します。稚エビは潮に乗って河口、汽水域へ移動して
底生生活に入りそこで成長します。
成長するにつれて生活圏を湾岸から沖合、外海へと移していきます。
寿命は2~3年。牡の方が成長速度が遅く、20cmを超えるクルマエビ
のほとんどは雌です。
【ブランド・産地】
ブランド化はされていないようです。
小型底曳網、刺網、手繰り網、打瀬網など、伊勢湾・瀬戸内海・
有明海などが主な産地です。
養殖も盛んで、沖縄、熊本などで行われています。
天然物と養殖物の比率は半々位・・・。
現在 瀬戸内海などで年間5億尾ほど放流されています。
車海老は夜行性であるため、月夜の晩は活動しません。
この為、身が痩せるので、月夜が続いた後で獲れたエビは旨くない~
と言われています。
【産地ならではの漁師料理】
車海老と言えば・・寿司、天ぷらを思い返すのではないでしょうか?
そのまま食べる踊り食いも最高に美味しいですよね~!
漁師さんの特権として、鮮度の良い物を踊り食いで食べる事をすすめ
られると思いきや・・・一転。
「車海老を生で食べるのは邪道~本当に美味いのは、塩茹でして
食べる。~この海老は熱を加えたほうが甘みも香りも増すんじゃ~」
と言われました。
そう言えば、寿司は茹でたの使いますよね。
活車海老のにぎり寿司
【栄養と効果・健康】
イカ・タコ類と同様、コレステロールが多く、たくさん食べる事は
良くないとされていた食材ですが、これは間違いです。
コレステロール以上にタウリンが豊富な為、むしろ食べたほうが、
血中のコレステロールを下げるのです。
車海老頭の塩焼き
車海老は、低カロリー高タンパクの健康食品・ダイエット食品です。
必須アミノ酸のタウリンを多く含みます。これは血圧を正常にして、
心肺機能の強化に貧血予防、悪玉コレステロールの減少や肝臓強化。
胆石や動脈硬化予防、疲労回復や視力の向上など多くの効能を持つ
事で知られます。
車海老香り蒸し(上海料理)
焼き車海老
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「大きさによって呼び方がかわります。」
↑ 海の生き物って、出世魚といい、地方によって呼び方が違ったり、いろんな名前がつくものが多いですね。
素人ではついていけない! でも勉強になりますね・・・