
鉢植えの白梅
一昨日早朝より激しい下痢に直面した。朝方、いつものように小用に起きた時、急に便意に襲われ何と大量の下痢となったのだ。その後も、便意がつづき、昼前に4~5回、水のような排泄が続いた。前夜、とくべつに変な食事をしたわけでもなく、原因がわからない。熱もなく、コロナやインフルにかかったわけではない。
食事はすすまないが、特に肉体的に変調をきたしているわけでもないので、いつものように仕事をして仲間とランニングをして1日を過ごした。
でも心配だから、医者に診てもらうことにした。でも、どの医者にいくのかが問題だ。過度の下痢だから胃腸を調べる内科だろうか。でも胃腸が変調をきたしているとは思えない。それで近年の身体の状況を思い返した。
最初は痒みだった。お腹周りや背中、特に下肢にブツブツができる湿疹だった。当然のことながら皮膚科に診断してもらった。結果は簡単だった。老人性の乾燥肌。で、保湿剤と抗生物資を処方してもらった。しかし、一向に回復しない。皮膚のような部分の炎症だから時間がかかるだろうとは思っていた。そして2度、3度と通院するうちにやりきれなくなって、セカンドオピニオンを求めて別の皮膚科を訪れた。結果は同じ。処方もおなじ。
私はよく銭湯を利用するので、湿疹があることで、なにか皮膚病を疑われるのではないかと、びくびくしてこっそり入ったりしてもいた。
そのうち、湿疹が外耳に広がり、耳の中にカサブタができるようになった。
耐えられなくなって、セカンドオピニオンから、第三、第四の皮膚科を彷徨った。ようやく、第四の医院で処方された保湿剤が効いたようで、徐々に快方に向かい、今はなんとか痒み、湿疹は治った。ところが、外耳に広がった炎症が、鼻腔に転移したようで、微熱を伴い鼻くそがこびり付く。
私は下痢は、この鼻腔の炎症と関係があるのではないかと疑い、耳鼻科をたずねたのだ。結果はけんもほろろ、鼻腔を消毒して、胃腸薬を処方されて、下痢は内科に行くようにとのこと。
人間の体は無数の機密に覆われた有機体である。成人になれば、部分を切り分けでも、部分部位で調整できるようになる。医療はこの部分に切り分けて成立している。たとえば外科、内科、循環器系、呼吸器系、皮膚、耳鼻などといったように。しかし、幼児や老人は、有機体が未熟や衰えかで、部位相互の依存性を強める。例えば、腰を痛めた結果、神経痛を併発するといったように。部位の治療とは違った治療法が必要ではないのだろうか。
医院に多くの老人がたむろするのは、治療が部位に偏っているからではないのか。お医者さんには、個々の症状だけではなく、特に老人に対しては、人間という有機体全体の衰退と健康状態を見極める視点を持ってもらいたいものだ。
小児科あるように、病院には内科、外科、同じように老人科があるといいように思う。【彬】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます