まるまる太った雀の番いが我が家のベランダに来ている。
アマゾンを通じプリンター用のインクを買った。純正品ではないので、2セットで1,000円なにがしかという安物。正午少し前に注文したのだが、暫くしてメールが届き、本日中に届けるという。えっーと思ったが、確かにその日のうちの6時30分に届いた。なんという素早さだろう!
アマゾンの配送システムはデジタル通信革命の一つの成果だが、流通業者や小売業を圧迫するものと危惧する声もある。特に出版界。いま、ネット経由で書物を買う人が圧倒的に多くなり、版元、取次、書店の系列は完全に破壊された。読者は読みたい本をネット上でいくらでも探すことができ、即座に取り寄せることができるのである。
書物だけでなく、日用雑貨も同じような流通革命の波にさらされている。街中には文房具、洋品店、履物店など無くなってしまった。反対に次々に出店するのはコンビニである。コンビニは、物を売る場所から、金融、情報通信、物流の中継点の機能を持つようになっている。
私は以前、現在の対面交通を廃止し、一方通行化を提唱した。交通は人体を流れる血流のように動脈、静脈に分けられるはずだ、と述べた。アマゾンを代表する素早い配送は、モノの流れの一層の改変を促す先駆けなのではないか、と思う。彼の社はより一層の効率化を目指し、パッケージのあり方をどうすべきか工夫を進めているようだ。【彬】