ある春の暖かい日の午後、自然豊かな山中の道路で、クルマを運転していた。食事をとりしばらくしてのこと、眠さを感じるようになった。目的地はもう少しだと我慢して運転を続けていたが、何かに吸い込まれるように気を失い、強い衝撃を感じたとところで、意識が戻った。車は、ガードレールにぶつかり停止していた。大変なことになった・・・。と、もがいていていると、ようやく現実の朝日が目に入ってきた。・・・春の明け方の夢であった。
このところ国内で、ドライバーの健康状態が原因の自動車事故が多発した。交通事故は実に不条理である。平和な日常生活が一瞬にして壊される。そんな気持ちが夢に現れたのだろう。
ところで、購読している米国タイム誌の先週号の特集は自動車の自動運転技術である。米国での話であるが、自動車事故の原因の94%はドライバー側にある。自動運転装置は、運転の安全安心を確保する画期的な装置で、ドライバーは目的地をインプットすればあとは何もしないで到着できる。自動車業界の意見としては今世紀中ごろには自動運転車の市場を作りたいとしている。また、先日、NHKテレビ、日曜日朝の「ニュース先取り」で、AI(人工知能)技術の一環として自動運転が紹介されていた。以前は、まったくの夢であったものが現実に近づいてきている感はある。だが、交通事故ゼロは今すぐほしい。
僕自身、昨年まで13年間茨城県に住んでいて、クルマが必需品であった。東京に戻り、今クルマは運転していない。そんななかで、歩行者の立場から交通事故ゼロへの行動はある、と思う。鉄道のホームで駅員さんがおこなう、右ヨシ、左ヨシ、の指差し呼称です。というか、作業現場では必ず行う、アレです。・・・会社でやっている人は外にでてもやればいいんです。これは道路横断時などでの交通事故対策だけではない。火の元ヨシ、戸締りヨシ、・・・なんでも役に立ちます。物忘れが出てきた人には特に有効でしょうね。
春の変な夢から、自動運転、そして、指さし呼称の話になりました。春眠暁を覚えず。・・・次はいい夢を見たいですね。
絵は、今朝がたの夢の一コマ。 2016年3月7日 岩下賢治