ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

高尾で梅を見る

2016年03月15日 | 日記

 3月13日、高尾山の北側、いわゆる裏高尾の木下沢(こげざわ)に友人4人で、梅を見に行った。

 そろそろ桜の知らせが届く頃で、梅などとっくに散っているだろうと思いきや、この数日の寒さのぶり返しで、花期が長びいたのか、紅白それぞれ満開だった。

 ここら一帯は、旧甲州街道の川沿で、数キロほど断続的に梅林が続いている。あちらこちらの集落で梅祭りが行われており、日曜日ということもあってか、それぞれ大にぎわいだった。狭い街道は梅見客で行列をなすほど。といっても、お客は我々と同じ老人ばかり。若者に梅は似合わないのか。寒いせいもあって、弁当を広げるも、足元から冷えてきて、どの会場も気勢があがらない。

 梅は桜のように一気に咲かないで、ボツポツと咲く。木も大きくならない。当然華やかさに欠ける。梅見は年寄り向きなのであろう。そんな情景にいると、梅は縁側で老木を楽しむにふさわしい花のように思えるのだった。

    白妙の 梅の花におう 木下の沢

                     絵は高尾梅郷 【彬】

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