ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ある夕暮れ時の幻想

2017年09月27日 | 日記

 9月25日の午後五時頃。小金井公園の所定コースで、200m×10本の、インターバル走に入った。すると、近くの高校の陸上部員7~8名が、授業後の部活に集まってきた。そして、僕のコースを使い練習を始めた。僕と、彼らは同じコースで走ることになったわけだ。

  高校陸上部員は、体形、ランニングフォームが美しく見ていると元気をもらえる。走っているうちに、彼らのチームの一員であるような気分になってくる。夕日が木々の間から差し込む。照り付けられた彼らのランニングの姿が、僕自身の高校時代を思い出させる。3流だが陸上部員だった。当時、授業を終えての練習は夕日に照らされながら走っていたのを覚えている。この日、僕は、自分のランニングメニューを終えた後も立ち去りがたく、しばらく彼らの練習を眺めていた。

 自宅への帰路途中、彼らの学校の横を通った。校庭で運動する生徒たちを夕日が照らしている。校舎からは、音楽部の練習だろう楽器の音が聞こえる。

 僕の胸の中に新しい空気が満ちてくる。この日の夕暮れ、懐かしい時代への幻想に包まれていた。なんと楽しい時であったろうか。

    絵は、小金井公園でのランニング。

    2017年9月26日  岩下賢治

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