ハムスターの記憶なのだが。
昔々、私がまだ小学生だったころ。クラスでゴールデンハムスターを飼っていた。
今ほどいろんなハムちゃんが居たわけではないから、ゴールデンハムちゃんはみんなのアイドルだった。
ある時(多分担任の先生が生き物好きだったんだろうな~)、クラスの子か、先生か(それは記憶にないのだが)に連れられて、傷ついたスズメがやってきた。弱っていたその子は、でも、看病の甲斐があって元気になり、ハムちゃんの隣にかごをもらってクラスの一員となった。
が。
スズメは、やっぱりスズメなんだな。野生の生き物であるからものすごく「気が強い」「なつかない」そしてそれが、どういう拍子だったのかハムちゃんに攻撃をかけたのだ。
あっという間に、ハムちゃん大怪我。
それは、放課後だったのだろうか。
見つけた私たち子どもと先生で、近所の動物病院に担ぎ込んだ。血まみれのハムちゃんを。
したら、うーん・・・この辺から、かなり記憶があやふやなのだが、病院の先生が、「これは、助からない」とおっしゃった。それでも何とかお願いという涙目の子どもたちの願いに、「ハムスターは小さいから麻酔はかけられない。そのまま傷口を縫うよ」と、言うことになり、、
子どもたちにハムスターを押さえさせて、先生縫ったのだ。ハムちゃんの傷を!
女子は真っ青で手が出せず、男子が必死で押さえていた記憶がある。
そうして。
処置が終わったとき、ひとりの男の子が、
「ものすごい力だった。あんなに小さいからだなのに・・・」
と真っ赤な目のまま、ぽつりと言った。
小さな命は、結局助からなかった。
数日後、みんなで学校の裏の土に埋め、おお泣きしていた覚えがある。
生き物は必ず死ぬ。それを実感とともに初めて体験したときだったんだろう。
に、しても。この記憶。かなり無茶なところがある。
そもそも、病院の先生が子どもに患者を押さえさせるなんてことあるのか。
スズメがハムスターを襲うってのも、なあ。。かごに入っていたんだし。。。
第一、治療代は一体だれが支払ったんだろう。。(先生か?)
数年前、我が家でハムスターを飼っていた。その時知ったのだけれど、ハムスターはあまりそれまでメジャーな飼い動物ではないから、病気しても見てくれないお医者様もいるっていうことだった。飼っていた彼は、幸い近所に見てくれるお医者様が居たけれど、最期、体におおきな腫瘍ができて、「メスをいれたら死んでしまうから、このまま最期まで見てあげて」といわれ、栄養剤を与えて見守る毎日を過ごした。
2年半で逝ってしまった彼は、でも、ちゃんと家族に大きいものを残してくれたのだけれど・・・
メスを入れたら死んでしまう、小さな体。
当時のお医者様だってそれは知っていたんだろう。だからこそ、「助からない」とおっしゃったんだろう。なら、なぜその場で縫ったんだろう。子どもたちの前で。。
うーん・・・
やはり、なにか大きく欠落した記憶があるのだろうか。
子どもにとってかなり厳しい体験だから、忘れていることがあるのだろうか。
気になるけれど、そのまま、記憶の引き出しにしまわれる出来事でもあるのだろう。
命。生きるということ。それを教えてもらった記憶でも、あるのだから。
昔々、私がまだ小学生だったころ。クラスでゴールデンハムスターを飼っていた。
今ほどいろんなハムちゃんが居たわけではないから、ゴールデンハムちゃんはみんなのアイドルだった。
ある時(多分担任の先生が生き物好きだったんだろうな~)、クラスの子か、先生か(それは記憶にないのだが)に連れられて、傷ついたスズメがやってきた。弱っていたその子は、でも、看病の甲斐があって元気になり、ハムちゃんの隣にかごをもらってクラスの一員となった。
が。
スズメは、やっぱりスズメなんだな。野生の生き物であるからものすごく「気が強い」「なつかない」そしてそれが、どういう拍子だったのかハムちゃんに攻撃をかけたのだ。
あっという間に、ハムちゃん大怪我。
それは、放課後だったのだろうか。
見つけた私たち子どもと先生で、近所の動物病院に担ぎ込んだ。血まみれのハムちゃんを。
したら、うーん・・・この辺から、かなり記憶があやふやなのだが、病院の先生が、「これは、助からない」とおっしゃった。それでも何とかお願いという涙目の子どもたちの願いに、「ハムスターは小さいから麻酔はかけられない。そのまま傷口を縫うよ」と、言うことになり、、
子どもたちにハムスターを押さえさせて、先生縫ったのだ。ハムちゃんの傷を!
女子は真っ青で手が出せず、男子が必死で押さえていた記憶がある。
そうして。
処置が終わったとき、ひとりの男の子が、
「ものすごい力だった。あんなに小さいからだなのに・・・」
と真っ赤な目のまま、ぽつりと言った。
小さな命は、結局助からなかった。
数日後、みんなで学校の裏の土に埋め、おお泣きしていた覚えがある。
生き物は必ず死ぬ。それを実感とともに初めて体験したときだったんだろう。
に、しても。この記憶。かなり無茶なところがある。
そもそも、病院の先生が子どもに患者を押さえさせるなんてことあるのか。
スズメがハムスターを襲うってのも、なあ。。かごに入っていたんだし。。。
第一、治療代は一体だれが支払ったんだろう。。(先生か?)
数年前、我が家でハムスターを飼っていた。その時知ったのだけれど、ハムスターはあまりそれまでメジャーな飼い動物ではないから、病気しても見てくれないお医者様もいるっていうことだった。飼っていた彼は、幸い近所に見てくれるお医者様が居たけれど、最期、体におおきな腫瘍ができて、「メスをいれたら死んでしまうから、このまま最期まで見てあげて」といわれ、栄養剤を与えて見守る毎日を過ごした。
2年半で逝ってしまった彼は、でも、ちゃんと家族に大きいものを残してくれたのだけれど・・・
メスを入れたら死んでしまう、小さな体。
当時のお医者様だってそれは知っていたんだろう。だからこそ、「助からない」とおっしゃったんだろう。なら、なぜその場で縫ったんだろう。子どもたちの前で。。
うーん・・・
やはり、なにか大きく欠落した記憶があるのだろうか。
子どもにとってかなり厳しい体験だから、忘れていることがあるのだろうか。
気になるけれど、そのまま、記憶の引き出しにしまわれる出来事でもあるのだろう。
命。生きるということ。それを教えてもらった記憶でも、あるのだから。