のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

『夏の名残りの薔薇』

2006年06月24日 14時59分34秒 | ★★恩田陸
恩田 陸 著 文芸春秋。

ここしばらく、本屋さんに行っては新しい本を買い、ネットで検索してはまた、購入し、、、ってことをしていたら、かなりな量を溜め込んでます。
積読本。。。
ってなワケで、ちょっといい加減、たまった本を読まなくちゃな~~と思って手をつけた、まずは一冊目。

ちょっとご無沙汰していた恩田陸です。

「嵐の山荘」的設定のミステリーだけれど、その殺人は本当なのかそれとも想像なのか、、それがわからなくなる物語。前章で確かに血だまりに倒れていた人物が、次の章では普通に生きている。ほんの少しずつ時間を重ねて先に進む人々の物語。

時間が交差して、どれが「本当」なのかがわからなくなる。
人の記憶。人の体験。過去。未来。
どこが本当で、どこが想像で、どこが現実で、どこが虚像で・・・・

久々の恩田陸は、あの理解しがたい世界の中にすっかり引き込まれて、やめられない止まらないの状態になってしまいました。
で、ね。

この本は巻末に恩田陸のインタヴューが載っていて、、
それを読んだがために、、私は積読本をまた置き去りにして、一冊再読をしてしまったのでした。
土曜日仕事無かったし、、ラッキイ~~~!!だわ。