坂木 司 著 創元推理文庫。
このところ、新刊よりも、読み返したい気分になってまして。
読んでいたのは「引きこもり探偵シリーズ」
3冊で一応の完結をするお話。
なんというか、主人公(というか語り手)と作者が同姓同名っていうお話で、1.2冊目のラストについてる解説は、かなり辛辣なものだったりするんだけれど、私これ結構気に入ってるんですよ。
(以前、指定型バトンで頂いた「本」っていうお題の中でちょっと「青空の卵」には触れてますねぇ。そういえば・・)
中学時代のひどいいじめに家庭環境の複雑さも加わって極度の人間不信に陥り、高校はかろうじて通ったけれどもその後は引きこもり状態を続ける鳥井真一(ただし、経済的には独立してる。プログラマーとして家を一歩も出ずに収入を得て自活してるところが今風だよね)。
その、中学時代からの唯一の親友で、生活の中心が鳥井であり、就職も外資系の保険会社の外交員っていう比較的時間に自由が利く職業を選んだ坂木司。
坂木が鳥井を何とか外の世界に連れ出そうともがき、葛藤し、なんだかんだバタバタしつつ、いろいろな人と知り合い、謎に遭遇したり持ち込まれたりして解き明かすたびに、いい人間関係を築き、最後は坂木が鳥井を何とか突き放せて二人が自立する(かもしれないね)っていう、友情と成長物語にちょっと探偵物語を付け足したような・・話?
坂木はたびたび考え方が女々しいような感じもするし、鳥井のあの相手を呼び捨てにしたり歯に衣着せぬ物言いは、決して万人に受け容れられるようなタイプの主人公ではないのだけれど・・
嫌いじゃ、ない。
なぜか、読んでしまう不思議な話。
多分、謎解きを絡めてくれているから、なんだろうな。
そして、どこかにこんな生き方にあこがれる自分があるんだろうな。
正しいと思ったら周りを気にしない。
やりたいと思ったら気にしない。
好きな人に好かれる努力は惜しまないけれど、嫌いな人に嫌われても平気。
そう、きっぱりと言い切ることができる、そんな生き方が出来たら、気持ちいいだろうなあ・・・とふっと思っている私。
つまるところ、ここの所、頭の片隅にうずく古傷にちょうどいい話だったって・・・ことなのかな。(進歩ないな。私。。)
このところ、新刊よりも、読み返したい気分になってまして。
読んでいたのは「引きこもり探偵シリーズ」
3冊で一応の完結をするお話。
なんというか、主人公(というか語り手)と作者が同姓同名っていうお話で、1.2冊目のラストについてる解説は、かなり辛辣なものだったりするんだけれど、私これ結構気に入ってるんですよ。
(以前、指定型バトンで頂いた「本」っていうお題の中でちょっと「青空の卵」には触れてますねぇ。そういえば・・)
中学時代のひどいいじめに家庭環境の複雑さも加わって極度の人間不信に陥り、高校はかろうじて通ったけれどもその後は引きこもり状態を続ける鳥井真一(ただし、経済的には独立してる。プログラマーとして家を一歩も出ずに収入を得て自活してるところが今風だよね)。
その、中学時代からの唯一の親友で、生活の中心が鳥井であり、就職も外資系の保険会社の外交員っていう比較的時間に自由が利く職業を選んだ坂木司。
坂木が鳥井を何とか外の世界に連れ出そうともがき、葛藤し、なんだかんだバタバタしつつ、いろいろな人と知り合い、謎に遭遇したり持ち込まれたりして解き明かすたびに、いい人間関係を築き、最後は坂木が鳥井を何とか突き放せて二人が自立する(かもしれないね)っていう、友情と成長物語にちょっと探偵物語を付け足したような・・話?
坂木はたびたび考え方が女々しいような感じもするし、鳥井のあの相手を呼び捨てにしたり歯に衣着せぬ物言いは、決して万人に受け容れられるようなタイプの主人公ではないのだけれど・・
嫌いじゃ、ない。
なぜか、読んでしまう不思議な話。
多分、謎解きを絡めてくれているから、なんだろうな。
そして、どこかにこんな生き方にあこがれる自分があるんだろうな。
正しいと思ったら周りを気にしない。
やりたいと思ったら気にしない。
好きな人に好かれる努力は惜しまないけれど、嫌いな人に嫌われても平気。
そう、きっぱりと言い切ることができる、そんな生き方が出来たら、気持ちいいだろうなあ・・・とふっと思っている私。
つまるところ、ここの所、頭の片隅にうずく古傷にちょうどいい話だったって・・・ことなのかな。(進歩ないな。私。。)