のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

劇団☆新感線2012年春興行 いのうえ歌舞伎「シレンとラギ」

2012年05月29日 00時28分38秒 | テレビとか、映画とか、
青山劇場 18時開演 2階席


初めての劇団☆新感線。
初めてのいのうえ歌舞伎。

3回目の藤原竜也のたっちゃん。
2回目の高橋克実さん。

初めての古田新太さんと永作博美さん。

そして知らなかったー。北村有起哉さん。


なんていうか。もう。
これぞエンタメ!
下調べもなんにもしないで飛び込んで、
だけど最初から最後までとってもよくわかる物語で、
初心者の私ごとき観客も、置いてけ堀にならないとても親切な作品。


若干内容に触れます。ネタバレご注意くださいませ。





なにしろこの劇団は初めてなので、いつもこーだよっってことかもしれないんですが、
ストレートプレイで3時間を超える大作で、前回目一杯コケてるもんですから、、
その作風の違いもさることながら、物語の流れの分かりやすさに目を見張りました。

も、とにかく最初から最後まで人を飽きさせず惹きつけて、ちゃんと連れて行ってくれる。
しかも次はどうなるのか??ってまったく展開が読めず、
(某設定だけはなんとなぁ~~~~~く、、気づいてたけど、まそこはね。年齢かしらん?/爆)

こんなに楽しんだストレートプレイの作品は初めてかもしれません。

物語は、、
「血」の物語かな?と思った。
血筋
血脈
血縁
そして、血の呪縛?
二転三転して、最後はどこに行き着くんだろう?って本当に分からないのだけれど
それもまたとても楽しめて。

すでに見ている友人が、「思わずたっちゃんに転びそうになったよ」と言われたんですけど。
ええ。
今回を含めて藤原竜也さんの舞台を実は3回見てますが、
今回一番良かったんじゃないだろうか?
パフォーマンスも見事だけれど、なんていうか「生きている」って感じた。
ラギとして舞台上に存在して、ラギとして話し、生きている。
シレン@永作さんとの呼吸もピタっとはまっていて、どこにも違和感を感じさせない。
「藤原竜也」が表面に出てこない作品は、私は初めてだったです。

そしてうん。
高橋克実さんの貫禄、オーラ?そして役どころの見事なギャップ。
もちろんどんな役柄にもピタっとはまる役者さんだとは、映像でも以前見た舞台でも思っていたけれど、
ここまでの舞台上を圧倒する貫禄というか強さ?は、初めてでした。

古田新太さんはも、なんていうかお話進むにつれて本っ当に悪い人だし、
永作さんは最初から最後までもんのすごくかっこいい女性だし、、
最初気付かずパンフレット購入して気づいた北村有起哉さんは、またまた全然映像ともリンダリンダとも違っていて驚いたし・・・。

なんだこれ?

ほかの方々にしても何ていうか、、誰ひとりとしてよくわからない人が存在せず、そこにいる理由がちゃんとある。
今どんな風に生きている場面か、がきちんとわかる。

なるほどなぁ。
人気、、あるわけだよなあ。
そして。
初心者マークにも、これはとってもいい入口になるような気がするなあ。

な~んてことを、今思ったりするくらい、、楽しいひと時でありました。



今日は2連チャン。掛け持ち舞台という無茶をした日。
しかもちょっと、、夜はどうしようか?と迷う出来事も私的に起こってしまって行くのをためらったのですが、
行ってよかった。

昼と夜で全くタイプの違う作品だったのもよかったのかもしれません。
昼の朗読劇の印象が飛んじゃったらどうしよう?って思ったけれど、杞憂でした。大丈夫だった!(笑)

疲れなんてふっとんで、昼は1時間、夜は3時間くらいを目一杯楽しませていただきました。


あ~すごく忙しかったけど充実した一日だった!






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朗読 『宮沢賢治が伝えること』 3回目(大本命/笑)

2012年05月29日 00時27分07秒 | 山本耕史さん
カテゴリーまよった。
でもやっぱり、久々にこれ、です。



5月28日 世田谷パブリックシアター 14時開演

木村佳乃×山本耕史×段田安則


今回初めて上手側。
ファンクラブチケットなので結構前。
そして、はい。山本さんはこっち側でございました。

ふと気付いたのは、「ああ、今回は全員が俳優さんなんだな~」ということ。
そして。
それに気付いたのは、「注文の多い料理店」

山本さんと段田さん
手元の台本を読みながら、朗読しながら。
相手を見るんです。視線をふと上げて相手の出方を図るというか呼吸を合わせる。
そんな雰囲気が伝わってきて何だかとても面白い。

そして、やっぱり上手い。

声色も若干使うだけれど、あくまでも朗読。
このお二人のやり取りがとても面白くて、そして見事で。
聞き手側の想像力を妨げないその「さじ加減」とでもいうのかなぁ。
それがすごく心地よい、ことばの世界、でした。

今日は「よだかの星」で涙。。
なんだろう。
地の文を読んでいる耕史さんの声のトーンとその語り方に、
どんどんよだかの世界に入り込める自分がわかって、
最後までじっくりと丁寧に、作らないいつもの声で静かに読み語られる物語に、、
もうダメ。
思いっきり掴まれました。
こういう「よだか」は初めて。
とてもとても驚いて、とてもとても響いてきた。


プログラムで「朗読の経験はあるけれど、苦手分野です」とおっしゃっているけれど、
そして2回目の観劇の時の3人の方の様子から、今回すごく心配もしたんだけれど。。
心配いりませんでした。

まぁ、ね。短歌の朗読は。。ちょっと若干違和感ありましたけれど。
これは3回見たどの時にも、どの俳優さんにも感じていて、
「ああ、難しいものだなあ・・・」と思ってましたので私の中では許容範囲。


段田さんも「永訣の朝」が随分変わっていて。
もちろん相手が変わるっていうこともあると思いますが、
前回の違和感は全くなくなっておりました。


この3人の朗読は、一番ゆっくりと進んでいった感じがします。
1時間という時間を丁寧にじっくりと過ごさせていただきました。






朗読って難しいものだなあ、というのが、今回3回公演を見て感じたこと。
そして、同じ台本、同じ演出の中で、役者さんたちのそれぞれの解釈と静かなパフォーマンス。
これはとても贅沢で楽しいものだな、とも教えてもらいました。


案外好きかも。朗読劇。
(文字で同じものを読みたくなるのが難点??ですが/笑)







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