相変わらずの読むペースダウン。
そこに最近は集中力の欠如っていうものも追い討ちをかけてくれて中々じっくり読めないなあ、と自覚は、ある。
の中での冊数ふた桁、は。
ひとえに佐藤さとる作品と素子さんのおかげだな~
チヨダ・コーキは…この後密林さんに走りました、とさっ
2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3922ページ
ナイス数:1352ナイス
ダイエット物語 - ……ただし猫の感想
正彦くんと陽子さんプラス天元とこすみ。大島一家の闘病記…といっていいのですよね?ダイエットもお医者様と指示でってことで(笑)てんとこすは猫。愛猫たちの大騒ぎなダイエットの後にヒトをもってきて、これが全体を大きく括ると「明るく楽しい」相変わらずややっこしくて思いもかけない方向に飛んで行く陽子さんの思考、自身の大腸内を見て美しい~と喜んじゃう所とか、猫たちに対する正彦さんの行動とか糖尿病にならないための奮闘記の経過とか、結婚物語からのふたりの変わらない所、変わった所、諸々全てで基本的には楽しめた。
読了日:7月31日 著者:新井素子
V.T.R. (講談社ノベルス)の感想
図書館)これはチヨダ・コーキのデビュー作だ、ということを何度も頭の中で繰り返した。描かれる世界は最初戸惑い(よく分からず)細切れのつなぎ合わせのようで馴染めず。。けれどコウちゃんを思い浮かべるとそこはかとなく作者の性格が潜んでいるように思えて、とても不思議な感覚で読み進められた。後半は仕掛けは何となくわかってきたけれどでもその描き方と終わり方。最後に一気にまとめあげて人を想う、祈る切なさを描き出したのは見事で、辻村深月さんだなぁ、とも思う。たまにふっとスロウハイツの住人を思い浮かべたりもして(続)
読了日:7月29日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)の感想
図書館)上巻で感じていた違和感。はっきりと首をかしげるものから何だか居心地が悪いな、というものまで。そのほぼすべてが下巻で綺麗に収束していく。特に後半はもうその見事な物語の流れに飲み込まれて身を任せてあまりにも面白くて楽しくて切なくて…そして鳥肌が立った。スーに苛立ったり莉々亜に唖然としたり狩野さんが実は一番の謎と思ったりしたけれど。環とコウちゃん。だからこの物語はスロウハイツの「神様」なんだな。チヨダ・コーキと赤羽環。ふたりに圧倒されてそのままラストになだれ込んでしまった。
読了日:7月26日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)の感想
図書館)ハケンアニメのチヨダコーキ!?と知って、更に図書館の開架棚に見つけて、これは直ぐに読みなさいってことね、と手にする。とても面白い。読みやすい。クリエイターの卵たちと、きっちり仕事としていま活躍中の人ふたりプラス黒木さん。それぞれの今までと今、を巧みに描いた上巻。そこに落とされた小石(?)が小さく不穏なさざ波を立てはじめて上巻おしまい。あれ?あれれ?と思いながらさくさくと読み終えました。この波がどこに住人たちを連れて行くか。気になりながらすぐに下巻にいきます。あっちもこっちも、どうなるのかなぁ。
読了日:7月23日 著者:辻村深月
血まみれのマリア―きんぴか〈2〉 (光文社文庫)の感想
主役の3人がそれぞれ個性溢れて溢れすぎて暴走…(笑)取り上げられる事柄はかなり具体的に世を写しているのに絶えず笑いが散りばめられていて、いろんな種類の笑いが込み上げる。困ったなぁ~が今回は一番多かったかな?さらりと楽しく読めて気持ちのいい物語。なのは作者のとても巧みな仕掛けのおかげなんだろうな。血まみれのマリアが強く印象に残るけど広瀬さんのラストのエピソードも何気に好みです。
読了日:7月19日 著者:浅田次郎
掟上今日子の挑戦状の感想
図書館)今回が今までで一番面白かった。探偵と警察官と犯人、っていうとっても基本的でシンプルなものだったから、かな?忘却探偵としての設定はすっかり馴染んだものになっていて、その上で新鮮だったのが「眠り(記憶のリセット)」を推量の一部に利用していたこと。こんなやり方もしてしまうんだ!と、掟上さんの潔さ、というかキッパリとした態度にびっくり。と、同時に、繋がっていかない日々を送る彼女にどこか寂しさも覚えた。彼女自身の謎は全く解明されないけれどそれは今後どうなるのかな?
読了日:7月17日 著者:西尾維新,VOFAN
泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)の感想
回を重ねて物語も3冊目。この世の物の業の深さや想いの強さ、そこから更に生まれる怪異や変異。関わり抱えてきたものを、ほんの少し等分に誰かに分かち合ってほしくて語りにくる人たちと、それに向き合うおちか。黒白の間は今回かなり背筋の凍る語りが多くて、でも何とも言えない哀しみもまた強くて、変わらず引き込まれた。初めて場所と主、形を変えた怪談語りもぞっとしつつもしみじみ。。その初めと終わりに姿を見せる土地神様がほっこりとあたたかくて嬉しい。そして。驚く。まさかあの商人とも家守とも見える彼の関わる話があるとは…。→
読了日:7月14日 著者:宮部みゆき
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)の感想
読メ登録以前に読了本)宮部流、全開!!物語の中心は、このお化け騒動なのだけれど、他にも、何故、どうして?がてんこ盛り。あっちもこっちもいろいろなつながり、しがらみ、思い、思惑…が入り乱れ、それがラストにきっちりと整理される。それが、現代物と違って、なんとも温かみがある物語運びで…あの時代の、今にはない人と人とのつながりを感じられる作品だった。←某所に書いていた感想より抜粋。また読み直そう!
読了日:7月13日 著者:宮部みゆき
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)の感想
おかしいな。読んでるのに登録してない?と思ったら。読メ始める以前に読んで、そして某所に感想を書き散らしておりました。上下巻合わせたものだし、長いんでそこからちろっと下巻に残しておこうかな、と思います。帰省で実家で単行本を発見して(父も買ってたのね)思わず読み始めてしまいそうになった一冊(笑)
読了日:7月13日 著者:宮部みゆき
白銀の逃亡者 (幻冬舎文庫)の感想
致死率ほぼ100%の病から生還し、白銀の瞳と夜行性、猛獣並みの力を持ったヴァリアントと呼ばれる人々と普通の人々との確執。対立。恐怖。差別と偏見。題材からは、どれだけおどろおどろしい世界が広がるかと思うと全く違って。全世界にパンデミックを引き起こしたその病からまだ4年しか経たない日本を描きながら、あっさりとその様々な人々の思いが解決される過程を描く。医師らしい視点、とはいえる。でも何となく物足りないというかライト過ぎるというか。思いもかけないアプローチもあったので、もっと踏み込んで→
読了日:7月9日 著者:知念実希人
佐藤さとるファンタジー童話集〈10〉宇宙からきたかんづめ (講談社文庫)の感想
実家発掘本)小さなお話が12作。一番長い表題作も実は短いお話の集まりだから実際はもっと沢山の小さな物語が詰まった一冊。佐藤さとる先生のおもちゃ箱の中を見せていただいてほっこりと楽しむ感じ。コロボックルシリーズとはまた違う、もっともっと不思議な、でもやっぱり隣にふとありそうな身近にふと起こりそうな、そんな宝箱。時を経てもまったく色褪せない。
読了日:7月5日 著者:佐藤さとる
魔女の宅急便 特別編 キキに出会った人びと (魔女の宅急便シリーズ)の感想
図書館本)こんな物語があったとは。キキの周りの人びとのそれぞれのお話。おソノさんの過去に辛くなり、ヨモギさんの今に切なくなり、元町長さんにちょこっと羨ましく思い…。物語は読み手がいて命が吹き込まれる(あとがき意訳)とするならば、同時にその読み手の心の状態でまたその命は様々な色に染まる。そして。今の私にはちょっと辛い部分のある一冊でもありました。でもね。ちらりと見え隠れするキキとジジにほんのりと温かい想いももらいます。本編を読み直したくなりました。
読了日:7月4日 著者:角野栄子
掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)の感想
図書館本)楽しめた。楽しめたのだけれどもちょっと苦労もした。眠ると記憶がなくなってしまう今日子さん。だからこその推理の早さ。そのさっぱりとキッパリと解決するスピード感が楽しい。が。今回の語り部である親切さんが…ね。いやそこまでわからないか?という察しの悪さ。それにいちいち付き合っている今日子さん。そのテンポがもどかしくて困った。まわりくどいというか…ね。1巻の厄介くんも似てるかな?でもそれ以外は楽しんだ。次の本も図書館に届いてるので近いうちに読みます。
読了日:7月3日 著者:西尾維新
読書メーター
そこに最近は集中力の欠如っていうものも追い討ちをかけてくれて中々じっくり読めないなあ、と自覚は、ある。
の中での冊数ふた桁、は。
ひとえに佐藤さとる作品と素子さんのおかげだな~
チヨダ・コーキは…この後密林さんに走りました、とさっ
2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3922ページ
ナイス数:1352ナイス
ダイエット物語 - ……ただし猫の感想
正彦くんと陽子さんプラス天元とこすみ。大島一家の闘病記…といっていいのですよね?ダイエットもお医者様と指示でってことで(笑)てんとこすは猫。愛猫たちの大騒ぎなダイエットの後にヒトをもってきて、これが全体を大きく括ると「明るく楽しい」相変わらずややっこしくて思いもかけない方向に飛んで行く陽子さんの思考、自身の大腸内を見て美しい~と喜んじゃう所とか、猫たちに対する正彦さんの行動とか糖尿病にならないための奮闘記の経過とか、結婚物語からのふたりの変わらない所、変わった所、諸々全てで基本的には楽しめた。
読了日:7月31日 著者:新井素子
V.T.R. (講談社ノベルス)の感想
図書館)これはチヨダ・コーキのデビュー作だ、ということを何度も頭の中で繰り返した。描かれる世界は最初戸惑い(よく分からず)細切れのつなぎ合わせのようで馴染めず。。けれどコウちゃんを思い浮かべるとそこはかとなく作者の性格が潜んでいるように思えて、とても不思議な感覚で読み進められた。後半は仕掛けは何となくわかってきたけれどでもその描き方と終わり方。最後に一気にまとめあげて人を想う、祈る切なさを描き出したのは見事で、辻村深月さんだなぁ、とも思う。たまにふっとスロウハイツの住人を思い浮かべたりもして(続)
読了日:7月29日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)の感想
図書館)上巻で感じていた違和感。はっきりと首をかしげるものから何だか居心地が悪いな、というものまで。そのほぼすべてが下巻で綺麗に収束していく。特に後半はもうその見事な物語の流れに飲み込まれて身を任せてあまりにも面白くて楽しくて切なくて…そして鳥肌が立った。スーに苛立ったり莉々亜に唖然としたり狩野さんが実は一番の謎と思ったりしたけれど。環とコウちゃん。だからこの物語はスロウハイツの「神様」なんだな。チヨダ・コーキと赤羽環。ふたりに圧倒されてそのままラストになだれ込んでしまった。
読了日:7月26日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)の感想
図書館)ハケンアニメのチヨダコーキ!?と知って、更に図書館の開架棚に見つけて、これは直ぐに読みなさいってことね、と手にする。とても面白い。読みやすい。クリエイターの卵たちと、きっちり仕事としていま活躍中の人ふたりプラス黒木さん。それぞれの今までと今、を巧みに描いた上巻。そこに落とされた小石(?)が小さく不穏なさざ波を立てはじめて上巻おしまい。あれ?あれれ?と思いながらさくさくと読み終えました。この波がどこに住人たちを連れて行くか。気になりながらすぐに下巻にいきます。あっちもこっちも、どうなるのかなぁ。
読了日:7月23日 著者:辻村深月
血まみれのマリア―きんぴか〈2〉 (光文社文庫)の感想
主役の3人がそれぞれ個性溢れて溢れすぎて暴走…(笑)取り上げられる事柄はかなり具体的に世を写しているのに絶えず笑いが散りばめられていて、いろんな種類の笑いが込み上げる。困ったなぁ~が今回は一番多かったかな?さらりと楽しく読めて気持ちのいい物語。なのは作者のとても巧みな仕掛けのおかげなんだろうな。血まみれのマリアが強く印象に残るけど広瀬さんのラストのエピソードも何気に好みです。
読了日:7月19日 著者:浅田次郎
掟上今日子の挑戦状の感想
図書館)今回が今までで一番面白かった。探偵と警察官と犯人、っていうとっても基本的でシンプルなものだったから、かな?忘却探偵としての設定はすっかり馴染んだものになっていて、その上で新鮮だったのが「眠り(記憶のリセット)」を推量の一部に利用していたこと。こんなやり方もしてしまうんだ!と、掟上さんの潔さ、というかキッパリとした態度にびっくり。と、同時に、繋がっていかない日々を送る彼女にどこか寂しさも覚えた。彼女自身の謎は全く解明されないけれどそれは今後どうなるのかな?
読了日:7月17日 著者:西尾維新,VOFAN
泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)の感想
回を重ねて物語も3冊目。この世の物の業の深さや想いの強さ、そこから更に生まれる怪異や変異。関わり抱えてきたものを、ほんの少し等分に誰かに分かち合ってほしくて語りにくる人たちと、それに向き合うおちか。黒白の間は今回かなり背筋の凍る語りが多くて、でも何とも言えない哀しみもまた強くて、変わらず引き込まれた。初めて場所と主、形を変えた怪談語りもぞっとしつつもしみじみ。。その初めと終わりに姿を見せる土地神様がほっこりとあたたかくて嬉しい。そして。驚く。まさかあの商人とも家守とも見える彼の関わる話があるとは…。→
読了日:7月14日 著者:宮部みゆき
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)の感想
読メ登録以前に読了本)宮部流、全開!!物語の中心は、このお化け騒動なのだけれど、他にも、何故、どうして?がてんこ盛り。あっちもこっちもいろいろなつながり、しがらみ、思い、思惑…が入り乱れ、それがラストにきっちりと整理される。それが、現代物と違って、なんとも温かみがある物語運びで…あの時代の、今にはない人と人とのつながりを感じられる作品だった。←某所に書いていた感想より抜粋。また読み直そう!
読了日:7月13日 著者:宮部みゆき
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)の感想
おかしいな。読んでるのに登録してない?と思ったら。読メ始める以前に読んで、そして某所に感想を書き散らしておりました。上下巻合わせたものだし、長いんでそこからちろっと下巻に残しておこうかな、と思います。帰省で実家で単行本を発見して(父も買ってたのね)思わず読み始めてしまいそうになった一冊(笑)
読了日:7月13日 著者:宮部みゆき
白銀の逃亡者 (幻冬舎文庫)の感想
致死率ほぼ100%の病から生還し、白銀の瞳と夜行性、猛獣並みの力を持ったヴァリアントと呼ばれる人々と普通の人々との確執。対立。恐怖。差別と偏見。題材からは、どれだけおどろおどろしい世界が広がるかと思うと全く違って。全世界にパンデミックを引き起こしたその病からまだ4年しか経たない日本を描きながら、あっさりとその様々な人々の思いが解決される過程を描く。医師らしい視点、とはいえる。でも何となく物足りないというかライト過ぎるというか。思いもかけないアプローチもあったので、もっと踏み込んで→
読了日:7月9日 著者:知念実希人
佐藤さとるファンタジー童話集〈10〉宇宙からきたかんづめ (講談社文庫)の感想
実家発掘本)小さなお話が12作。一番長い表題作も実は短いお話の集まりだから実際はもっと沢山の小さな物語が詰まった一冊。佐藤さとる先生のおもちゃ箱の中を見せていただいてほっこりと楽しむ感じ。コロボックルシリーズとはまた違う、もっともっと不思議な、でもやっぱり隣にふとありそうな身近にふと起こりそうな、そんな宝箱。時を経てもまったく色褪せない。
読了日:7月5日 著者:佐藤さとる
魔女の宅急便 特別編 キキに出会った人びと (魔女の宅急便シリーズ)の感想
図書館本)こんな物語があったとは。キキの周りの人びとのそれぞれのお話。おソノさんの過去に辛くなり、ヨモギさんの今に切なくなり、元町長さんにちょこっと羨ましく思い…。物語は読み手がいて命が吹き込まれる(あとがき意訳)とするならば、同時にその読み手の心の状態でまたその命は様々な色に染まる。そして。今の私にはちょっと辛い部分のある一冊でもありました。でもね。ちらりと見え隠れするキキとジジにほんのりと温かい想いももらいます。本編を読み直したくなりました。
読了日:7月4日 著者:角野栄子
掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)の感想
図書館本)楽しめた。楽しめたのだけれどもちょっと苦労もした。眠ると記憶がなくなってしまう今日子さん。だからこその推理の早さ。そのさっぱりとキッパリと解決するスピード感が楽しい。が。今回の語り部である親切さんが…ね。いやそこまでわからないか?という察しの悪さ。それにいちいち付き合っている今日子さん。そのテンポがもどかしくて困った。まわりくどいというか…ね。1巻の厄介くんも似てるかな?でもそれ以外は楽しんだ。次の本も図書館に届いてるので近いうちに読みます。
読了日:7月3日 著者:西尾維新
読書メーター