分かっていたよ。私がこんな状態になることは。
今までも再読するたびに次の本を手にするまでに迷いに迷ってきたんだもん。
だけどここまでとは…
辛くて切なくて哀しくて、、
ほの暗い気持ちの方が続きを読めた喜びよりも圧倒的に強い。
でも、それは物凄く嬉しいことに何の変わりもなく
物凄く幸せな事もまた心の底から確かで。
だけれどもどうしようもなく哀しいのだ。
4巻を閉じてからこっち、折に触れてどんなこともこの世界につなげてしまう。
散ってしまった命
決断し覚悟を決める人々
そして、王と麒麟
12の国に12人の王と12の麒麟
天と、そして黄海
胸を締め付けられる苦しさを味わいながら、同時に無類の喜びを感じてもいる。
世界の物語。
終わらない世界。
終わらないお話が好きだったよね、とは先日の素子さんと日下さんのトークショーでの一節だったな。どなたを指してだったっけ?
ああ。くるしい。
11月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2592
ナイス数:646
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
涙。涙。涙。正直、いまは上手く言葉にできない。光に向かってぐんぐんと進むんだと思っていた流れは思いがけない方向に突然溢れ、うねり、捩れ…。途中一時停止しないと次に進めない苦しさを味わいそして。何という重く厳しい物語、、世界だろう。消えてしまった命の数に震えその重さに息が詰まる。安易に喜ぶことが決して出来ないラスト。優しい風景の影に様々な心が潜みどうしてもホッとして本を閉じることができない。終わらない。当然だ。国は続くのだから。人は生きるのだから。様々押し寄せる感情に動揺してまだキチンと言葉にできない。
読了日:11月21日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
麒麟という命。その存在する意味とそして出来る事、出来ないこと。泰麒の蓬莱で生きてきた時間はここに来てこんなにも意味を為すのか。それはこの世界にとって驚くべき、というか想像もつかない事。が、彼はそれを押し通す。乗り越える。踏み込む…。2つの世界で沢山の血が流れ命が消えた先に我が在り今があることを受け止めて覚悟して。そしてやっと驍宗様が。。漸く見えた細く小さく、しかし確実な光。白圭宮と文州、更に山の奥深く地の底が交わるのはいつか。一気に流れ始めた。願って望んでひたすら祈る人々と共に先に進む。4巻へ。
読了日:11月18日 著者:小野 不由美
おまめちゃん (ちいさなやさいえほん)の感想
図書館)極ちびくん読み聞かせ)やさしくころころころころたっくさんのおまめちゃん。読み手は豆ごはんが食べたくなります(笑)絵柄がやさしくて、でも白地にまん丸緑色なのでくっきりしているからか極ちびくんも指差して楽しいみたいです。
読了日:11月17日 著者:ひろかわ さえこ
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
生半可な覚悟では乗り切れない。戴の荒廃、民の疲弊。織り込まれるそれぞれの場所で生きる姿の描写は、全くの暗闇。生きることそれ自体が…地獄の責苦のような…。天上でも天下でもそれは同じで一体何度立ち止まり涙したか。キツい。足が萎える。気持ちも萎える。前に進めない。どうすれば、いい?悪行で栄華を極める姿にも憤りすら感じられなかった。色々な意味で甘過ぎた、と自分を叱責中。それでも次に直ぐに進めることは有難い。3巻へ。
読了日:11月15日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
…五里霧中…暗中模索…混沌。外からは全く見えなかった戴の国内の事情。それが彼の二人がかえることで何か見える物はあるだろうと思っていた。そしてひたすら阿選が暗闇を更に暗くしているのだろうと。けれど。だけど。一歩先が真っ暗闇なのか微かでも光なのかも分からない。ただ明確なのは民が苦しみながらも精一杯の知恵と心で踏みとどまっていることと恐ろしい冬がすぐそこまで迫っていること。何も見えない状況で、微かな王の軌跡を辿って2巻へ。
読了日:11月11日 著者:小野 不由美
黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)の感想
確認の為の再読)友人と話して気になる人物がいたものだから、戴のその後に向かう前にもう一度読みたくなった。で、なるほどそーでした。この人、前回の再読で初めて「ん?あれ?」と心に止まった人だったんですが、冬官長でしたか。かなりきっぱりと厳しい言葉。さて? ってことで。慶と陽子のその先もやっぱり気になるなぁ、、と欲は果てなくありつつ、行きます最新刊。3,4巻発売を目前にここから私の新たな物語への旅がはじまります。が。もしかしてこの巻最後の一文に一つ「なぜ?」への答、ある?の??
読了日:11月07日 著者:小野 不由美
上流階級 富久丸百貨店外商部 (小学館文庫)の感想
言葉としてしか知らない有名デパートの外商という部署。戦う女子の話でもあり戦う男子の話でも、更に恋バナでも人生の重み、生き死にや病の物語でもある、ちょっと盛り込みすぎではないか?と思いきやこれが外商のお仕事だよ、と高殿さんの筆力で纏められるお仕事小説。主人公の葛藤や奮闘、前向きだったり膝を抱えて悩んだりする姿に共感し、お客様とのやり取りやアレコレが洗練されていてこちらまで背筋を伸ばして読んだ。とても魅力的で面白い。次巻も楽しみ。
読了日:11月04日 著者:高殿 円
読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2592
ナイス数:646
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
涙。涙。涙。正直、いまは上手く言葉にできない。光に向かってぐんぐんと進むんだと思っていた流れは思いがけない方向に突然溢れ、うねり、捩れ…。途中一時停止しないと次に進めない苦しさを味わいそして。何という重く厳しい物語、、世界だろう。消えてしまった命の数に震えその重さに息が詰まる。安易に喜ぶことが決して出来ないラスト。優しい風景の影に様々な心が潜みどうしてもホッとして本を閉じることができない。終わらない。当然だ。国は続くのだから。人は生きるのだから。様々押し寄せる感情に動揺してまだキチンと言葉にできない。
読了日:11月21日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
麒麟という命。その存在する意味とそして出来る事、出来ないこと。泰麒の蓬莱で生きてきた時間はここに来てこんなにも意味を為すのか。それはこの世界にとって驚くべき、というか想像もつかない事。が、彼はそれを押し通す。乗り越える。踏み込む…。2つの世界で沢山の血が流れ命が消えた先に我が在り今があることを受け止めて覚悟して。そしてやっと驍宗様が。。漸く見えた細く小さく、しかし確実な光。白圭宮と文州、更に山の奥深く地の底が交わるのはいつか。一気に流れ始めた。願って望んでひたすら祈る人々と共に先に進む。4巻へ。
読了日:11月18日 著者:小野 不由美
おまめちゃん (ちいさなやさいえほん)の感想
図書館)極ちびくん読み聞かせ)やさしくころころころころたっくさんのおまめちゃん。読み手は豆ごはんが食べたくなります(笑)絵柄がやさしくて、でも白地にまん丸緑色なのでくっきりしているからか極ちびくんも指差して楽しいみたいです。
読了日:11月17日 著者:ひろかわ さえこ
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
生半可な覚悟では乗り切れない。戴の荒廃、民の疲弊。織り込まれるそれぞれの場所で生きる姿の描写は、全くの暗闇。生きることそれ自体が…地獄の責苦のような…。天上でも天下でもそれは同じで一体何度立ち止まり涙したか。キツい。足が萎える。気持ちも萎える。前に進めない。どうすれば、いい?悪行で栄華を極める姿にも憤りすら感じられなかった。色々な意味で甘過ぎた、と自分を叱責中。それでも次に直ぐに進めることは有難い。3巻へ。
読了日:11月15日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)の感想
…五里霧中…暗中模索…混沌。外からは全く見えなかった戴の国内の事情。それが彼の二人がかえることで何か見える物はあるだろうと思っていた。そしてひたすら阿選が暗闇を更に暗くしているのだろうと。けれど。だけど。一歩先が真っ暗闇なのか微かでも光なのかも分からない。ただ明確なのは民が苦しみながらも精一杯の知恵と心で踏みとどまっていることと恐ろしい冬がすぐそこまで迫っていること。何も見えない状況で、微かな王の軌跡を辿って2巻へ。
読了日:11月11日 著者:小野 不由美
黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)の感想
確認の為の再読)友人と話して気になる人物がいたものだから、戴のその後に向かう前にもう一度読みたくなった。で、なるほどそーでした。この人、前回の再読で初めて「ん?あれ?」と心に止まった人だったんですが、冬官長でしたか。かなりきっぱりと厳しい言葉。さて? ってことで。慶と陽子のその先もやっぱり気になるなぁ、、と欲は果てなくありつつ、行きます最新刊。3,4巻発売を目前にここから私の新たな物語への旅がはじまります。が。もしかしてこの巻最後の一文に一つ「なぜ?」への答、ある?の??
読了日:11月07日 著者:小野 不由美
上流階級 富久丸百貨店外商部 (小学館文庫)の感想
言葉としてしか知らない有名デパートの外商という部署。戦う女子の話でもあり戦う男子の話でも、更に恋バナでも人生の重み、生き死にや病の物語でもある、ちょっと盛り込みすぎではないか?と思いきやこれが外商のお仕事だよ、と高殿さんの筆力で纏められるお仕事小説。主人公の葛藤や奮闘、前向きだったり膝を抱えて悩んだりする姿に共感し、お客様とのやり取りやアレコレが洗練されていてこちらまで背筋を伸ばして読んだ。とても魅力的で面白い。次巻も楽しみ。
読了日:11月04日 著者:高殿 円
読書メーター