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「赤い指」

2009年10月02日 14時52分24秒 | ★★東野圭吾
東野 圭吾 著 講談社文庫。

久々の1日で1冊一気読み(笑)
最近、苦手分野だったり文庫本なのに1000ページを越すものだったり、
そんなのばっかり読んでいたから、
そういえば、こういう勢いで読むこともあったよね~
なんて、自分で自分の行動を思い出してみたり・・・・・(苦笑)

さてさて。
以下ネタバレありです。
まだ読んでいらっしゃらない方は推理小説ですからお気をつけて




では、いきます。
(ああ、こういう書き出しも久々だ・・・・/^^;)



加賀恭一郎シリーズ!
久々の、ほんとうに久々の彼のお話は、私事でいきなりかなりヘビーな導入部分。
お父さん・・・辛い・・・。
久しぶりにあった、加賀恭一郎という刑事は、随分とどっしりと落ち着いて、
上司の覚えも良く、更に頼れる存在になっていた。
(犯人に惚れてしまったりしてたのにねぇ~/笑)

それにしても。
事件の中心にいる家族3人。
この家族の身勝手さに正直心底腹が立った。

一番気になるのは嫁であり母であり妻である人。
この人は、自分の過ちに気付くのか?
自分の犯してきた罪、仕打ちに心底から気付くことができるのか?

そこを気にしだすと正直楽しめない。
楽しめないんだけれど、、
でも。気になる。
結局息子を追うように連行されていったけれど・・・
あなたはきちんと自分の罪に気付けるのか?
(私も妻で嫁で母だからね・・・/)
ああ、苦しい・・・・・



恭一郎とその父親隆正。
このふたりの関係には、もどかしくてたまらなくて、
ある意味、女親、妻のいない家庭の悲しさも感じてしまう。
つなぐ立場になれたかもしれないいとこ、松宮の存在。
でも、時間がなかったね

いや。
そんなもの必要なかったか。

将棋。
最期、桂馬を握っていた隆正という人の不器用さをイヤというほど感じてしまうのは、
私も歳をとったのかなあ~(苦笑)


あれ?
これはネタバレありといえるのか?

微妙に焦点がずれてるかもしれないけれど。

子の罪に対する身勝手な親という人種の行動。
それを見つめる悲しくて辛い母の行動。
犠牲になる子ども達。
でも罪の責任は犯した本人にあると思うよ。間違いなく。

赤い指が、辛すぎる・・・・

そんなことが頭の中でグチャグチャ入り乱れた。

「刑事の仕事は、真相を解明すればいいというものではない。
 いつ、どのようにして解明するか、ということも大切なんだ」

加賀恭一郎の大きさ。更に懐の深くなった彼を見る事ができた。
満足。

しかし。。次回作「新参者」はハードカバーじゃないかいな。
うわぁ~~~ん。
文庫化するのはいつですか~。講談社さん~~~~!!!!!

 今回織り込まれたチラシに加賀恭一郎シリーズのリストが載っていて、
 それはとってもうれしいなあ~。
 ざっとみて、ああ、よかった。読んでいない作品はとりあえずない♪
 なんて、ひとりほくそ笑んでおりますよ
 再読リスト、だな。このまんま(笑)


2 コメント

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読んだよ (Rei)
2009-10-08 21:21:52
わたしもこの本読んだよ。
それもさ~田舎の母がちとまだらボケになってしまって(T-T)
母を見舞うために実家に帰る新幹線の中と帰りとで読破。
帰りの新幹線では電車の中だっていうのを
すっか~~っり忘れてしまっている私の目からは涙・・・
そして鼻からは・・・(笑)
実家の母といろいろ重なる部分があり・・・
泣けた本だったわ~~~
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Reiさん~ (ゆきゆき@管理人)
2009-10-09 08:38:05
おはようございます!
え?
お母様、大丈夫ですか?
というより、Reiさん、大丈夫?
そんな帰省でこの本は、、辛かったでしょうね。
東野さんは、何だかんだ言っても読むと実感を伴う文章だから余計に・・・。
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