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3月の読書 ずっと変わらず大切な作家さんと新しい作家さんと

2017年04月03日 09時54分40秒 | ★★★毎月の読書まとめ
長く大好きな作家さんの作品が
新たな姿になって帰ってきて、
そして、変わらず魅力的で、というよりも更に魅力を増して手元にくる。

こんなこともあるんだなぁ、とこのところずっと感謝して嬉しくて仕方なかった時間が
ひとまず終了。
星へ行く船シリーズ。
新たなファンを開拓も充分にできる魅力ある物語です。

新しい作家さんもその表紙にちょっと苦手意識あったんですが読友さんの感想は確かでした。
非常に面白い。こちらも久々なSF的分野でこれからの楽しみに厚みが増しました。

3月の読書メーター読んだ本の数:9
読んだページ数:2823
ナイス数:1001
星へ行く船シリーズ5そして、星へ行く船星へ行く船シリーズ5そして、星へ行く船感想終わって、しまった。読み終わって、しまった。この巻はドームの外に出るところから。あゆみちゃんがまがりなりにも動き出すところから読むのを止められなくなるのは分かってた。でも、今回。本当に読み終わるのがイヤだった。なんでかわからないけど、要所要所で自分の気持ちが揺さぶられてどうしようもなくて。だからもっとゆっくり読みたくて。でも出来なくて。そして。ふたりが乗った「星へ行く船」のその後。αだより。これもまた笑えると同時に胸一杯の嬉しさと寂しさと切なさが溢れる。完全版として再度手元に来てくれて、中身も「おっ?」→読了日:03月31日 著者:新井素子
星へ行く船シリーズ4逆恨みのネメシス星へ行く船シリーズ4逆恨みのネメシス感想私のさまざまな部分がこの人の作品に影響されている。本編を読みながら、長く待ち続けた星へ行く船シリーズ続編発売を知った当時の喜びを思い出したりしていた。そして、内容はもうそれこそよぉ~~く知っているのに、読みながら笑って哀しくなって笑って覚悟して…いまだに新鮮に反応できる。何度読んでも何年(何十年)経っても。この巻はあくまでもその後に続く、2冊で1冊。でもそれぞれテーマが別だからどうしても2冊、タイトルも別。というお話。続きを知りつつ辛くなりつつも尚、次を楽しみにできるのは、幸せ、なのです。読了日:03月28日 著者:新井素子
恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂感想図書館本)「食堂のおばちゃん」の前。一子さんが孝蔵さんと洋食屋さんを始めてからの何だかんだな物語は、そこかしこがとても「美味しくて」ちゃんと昭和の時代をなぞり、そして気持ちがとてもあったかく穏やかになれるお話でした。読んでいてとても居心地がよく、気持ちの晴れる作品。いいですね。改めて「食堂のおばちゃん」も読みたくなったし手元に置きたくなります。お店を始めての試行錯誤。「料理」ではなく「おかず」「食事」ではなく「ご飯」この考え方は家のごはんに通じるものもあって「家の味」を見直して大切にしなくてはとも思います読了日:03月26日 著者:山口恵以子
妖怪探偵・百目3: 百鬼の楽師 (光文社文庫)妖怪探偵・百目3: 百鬼の楽師 (光文社文庫)感想「妖怪とは人間と世界との接点に生じる何か」こういう定義は初めてのような気がする。人が関知しないときの妖怪はどんな姿なのか?は聞くけれど、そこをもっと踏み込んだのかな。「濁」との戦いは、そのやり方が予想外だった。でもこれはいいなぁ、とも。播磨のやり方、妖怪たちのやり方、そしてそこを繋ぐ百目の動き。それぞれの個性がはっきりしていて今まで積み重ねたものの答えがちゃんとある。終極で語られる未来の怖さは格別で今回の濁なんてかわいいものじゃない?と思うし人の定義に遣りきれなくもあるのだけれどそれでも。(続読了日:03月24日 著者:上田 早夕里
妖怪探偵・百目2: 廃墟を満たす禍 (光文社文庫)妖怪探偵・百目2: 廃墟を満たす禍 (光文社文庫)感想怒涛のごとく流れは急になっていく。1巻からそのまま続いて2巻。播磨の哀しい生い立ちや邦雄の過去のまだ不明な部分、忌島、さらに百目のことなんかも一部明かしつつ、「濁」とそれぞれがそれぞれの立場でどう対決するか?に照準があっていく。人の暗闇を餌に肥え太る濁に身の毛がよだちつつ、この災厄を本当に乗り越えられるのか?と思う。絶えずどきどきしながらひきこまれて読み終えて、とにかく直ぐに3巻へ読了日:03月21日 著者:上田 早夕里
妖怪探偵・百目 1: 朱塗の街 (光文社文庫)妖怪探偵・百目 1: 朱塗の街 (光文社文庫)感想初作家さん)読友さんの感想に惹かれて。妖怪探偵事務所の話、と思いきや、実は影で不穏に蠢く何か、にそれぞれの種がどう対応していくのか、が大きなテーマ?それなりに持ち込まれた問題を解決しながら、人と妖怪の間を調整していくことで、種としての考え方や感じ方、この世界の有り様を説明してとても自然にそこを理解でき、その上に影にあるものをそっと織り込む。いや、面白いです。巧み、です。こんなに初読みで一気に引き込まれたのはいつぶりだろう?直ぐに次の巻に手がのびてます。これからどうなる?ものすごーく、先が気になる!読了日:03月16日 著者:上田 早夕里
地獄堂霊界通信(2) (講談社文庫)地獄堂霊界通信(2) (講談社文庫)感想ほぼ、移動中の電車内で読了。1巻よりも読みやすく、物語が安定しているなぁ、とおもう。そしてただ楽しむだけではない、その一文の裏側に深いものを感じさせるところは、はじめからこの作者さんの持ち味だったのですね。三人悪と呼ばれる子どもたちの今後を見届けたくなりました。「辛かったら泣けばいい」そう真っ直ぐに言いきる子どもたちが眩しいです。読了日:03月12日 著者:香月 日輪
掟上今日子の退職願掟上今日子の退職願感想図書館本)久しぶりの掟上さんシリーズ。今回は同年代の女性刑事たちとのエピソード。非常に読みやすく今までで一番すんなりと頭に入ってくる一冊でした(笑)誰に対しても全く変わらず「初めまして」から接する(?)今日子さんと、それを受けての各刑事…いや警部さんたちの反応の違いを楽しみつつ読了。そして今日子さんの「退職願」の意味をラストに知りました。なるほど、そういうこと、なのですね。作者あとがきがまたよかった、というか刺さりました。成ることより、その後続けることの方がずっと大変。どんな仕事もそして立場も…。読了日:03月10日 著者:西尾 維新,VOFAN
コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし (講談社文庫)コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし (講談社文庫)感想佐藤さとる先生の訃報にたまらず手にとって再読もラスト。どれもこれもが初めて読んだ時からずっと魅力を失わず私の心の中に穏やかな風とともに優しい空気を運んでくれた。村上勉先生の表紙、挿絵と共にこの物語とその世界はこれからもずっと私の中に住み続けてくれる、と本を閉じる。小さな国のむかしむかしの物語はその後の物語の見事な土台であり、そしてまた、その後の物語があったからこそ生まれてきた歴史でもあり。。「虚構の世界を作る」ということの一端をあとがきで明かしてくださりながら尚且つ、これが現実であったらと思わせる構造に→読了日:03月06日 著者:佐藤 さとる,村上 勉
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